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持病を抱えるアスリートの夢

今回は改めて夢を語ります。

もう既に知っている方はどういう経験を経て、
今の夢を持ち始めたのか。

初めて見られる方はこんなやつがいるんだなと
知ってもらえるきっかけになれば幸いです。

『病気の子どもたちに夢や希望を与えるプロバスケットボール選手になる』

これは僕が小学校の卒業文集で書いた夢です。

それから僕も物凄く成長したので、
夢にも変化が表れました。

『ハンディキャップを抱えた子どもに夢や希望を与える』

少し言葉を覚えたので、
横文字が使えるようになりました。

#素晴らしい成長

今も昔もほとんど変わらない訳ですが、
なぜこの夢を抱くようになったのかを
過去を振り返りながら書いていきたいと思います。

病気?なんの?

この夢を語るとよく疑問に思われることは、 
なんで『病気』『ハンディキャップ』を抱えた子ども達なの?ということです。

僕が『病気』『ハンディキャップ』にこだわる理由として、僕自身の経験が大きく影響しています。

僕自身、生まれつきアレルギーがひどく
多くの食べ物が食べれませんでした。

アレルギーがあったことで沢山の『周りと違う』という経験をしてきました。

1つ自分が印象に残っている思い出を紹介します。

小学校1年生の頃の話なんですが、
僕の中で『周りと違う』ことが
すごく恥ずかしいと感じた経験がありました。

小学校に上がると給食が始まります。

僕は周りが給食を食べてる中、 
1人だけ弁当を持参して食べていました。

当時の僕は、
この経験を『恥ずかしい』と感じていました。

特にクラススタートの日は地獄でした。

毎回担任の先生がみんなの前で
僕のアレルギーのことを説明してくれます。

小学校1年生に『相手の気持ちを考えろ』
というのも無理な話です。

よく『なんで1人だけ弁当なの?』とか
『良いなぁ〜俺も弁当が良い』と言われました。

そんなこと言うなら代わってくれない?
と当時は思っていました。  

今振り返るとすごくちっぽけなことですが、
当時の僕にとってはとても大きなことでした。

アレルギーだけでも大変ではあったのですが、
僕の病気はアレルギーだけではありません。

『食物依存性運動誘発アナフィラキシー』

僕は小学校5年生の頃にこの病気になりました。

ざっくり説明すると、
特定の食べてはいけない食べ物を食べた後に
運動をするとショック死する可能性があるという病気です。

最後に発症したのが中学3年生の頃なんですが、
その時はカルパスを食べた後に朝練をしていたら、
嘔吐し意識が朦朧としている状態で救急車に運ばれました。

アレルギーの場合は
食べてすぐに症状が出るのですが、
運動誘発アナフィラキシーは、
運動することで体内で成分が変わり発症します。

つまり、運動することで症状が出る可能性があるという病気です。

この持病を持ち始めてから
『やりたいことができない』
という経験を沢山してきました。

1番思い出として残っているの高校選びです。

僕は県外の高校に進学したいと考えていました。

中2の途中から色んな高校を体験に行かせて頂きました。

実際にプレーを見てもらい、中には特待の話までしてくれた高校もありました。

その後、病気のことを説明すると
学校側に確認してみると伝えられ後日電話で断られる。

このような経験を含め
計10校以上断られました。

『行きたい高校にも病気が理由で行けない』

このような経験から僕はもう諦めかけていました。

『もう地元の高校に行ってバスケットは程々にやる』
と親に伝えたのを覚えています。

しかし、幸いにもこのように諦めかけている時に僕の周りには支えてくれる大人の方がいました。

結局、両親や学校の先生も協力してくれて
安城学園高校でもう1度バスケットで頑張ろうと
思える環境を作ることができました。

だから僕は発信をしている

僕はすごく発信することに力を入れています。

それは全て
『ハンディキャップを抱えた子どもの希望となる』
この夢を叶えるためです。

『周りと違う』『やりたいことができない』
このような経験をした時、
幸いにも僕の周りには支えてくれる大人の存在がありました。

周りと比較することなく、病気の自分を受け入れて、
自分にできることはないかと動いてくれました。

しかし、中には僕のような環境ではない子もいると思います。

『そんな子ども達を次は僕が支えてあげたい』

バスケットでいえば、『能力や身長が低い選手』へ。
人生でいえば、『病気の子どもたち』へ。

僕がプロバスケットボール選手として活躍することでハンディキャップを抱えた子ども達に『僕にもできるかもしれない』と希望もってもらいたい。

そのために多くの方に
僕のストーリーを知ってもらいたい。

『俺にもできる』と思ってもらいたい。

これが僕が発信をしている理由です。

こんな夢を持った1人のアスリートの
今後の活動を楽しみに見届けて頂けたら幸いです。

ありがとうございました。



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