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9、よく噛むことの効果効能

目次

・現在の一般食事事情
・陰陽を使いこなすために
・唾液の効果効能は、1~7つ。


以下有料になります。

・枝分かれし現代風になったマクロビオティック
・断食も体験してみました
・健康な食事として元気な人に提供する


・現在の一般食事事情

私がマクロビオティックに出会った当時(1994年)は、
肉食や添加物が多いとはいえ今ほどではなかったのです。

でも、化学が進み遺伝子組み換え食品が出始めて、
種子法ができて種を独占、F1の子孫を作らない種ができて、
未来は危ないよとささやかれ始めていた時期でした。

が、危機感はそれほどなく、
自分は自然食品店で買えるから大丈夫と思っていました。

でも、ジワジワと一般者は洗脳されて新商品をありがたがり、
薬、化学を怖れる人が居なくなりました。

あの頃は、
添加物に対する脅威を公開する機関がありましたが
今は聞こえてきませんね。

病気のほとんどは陰性食(砂糖など)の食べ過ぎで、
陽性(塩気)にしたら治っていく時代で
大森先生もそれに特化していましたが、
塩抜き方法もちゃんと本に記載されています。

しかしそのことは広まらず、研究も中途半端になってしまったようです。


アトピーも社会現象で出始めたころで、簡単に治ることが多く、
楽な方の病気でした。

今はステロイドを利用し、食べ物も複雑になり、アトピーだけでなく、
食材の劣化により、生命力が乏しい食事と、生活環境により、
どの病気も昔と比べて治りにくくなりました。

それで、治らない原因を塩やにがりのせいにしてみたりして、
減塩や無塩食療法がマクロビオティックの流派から枝分かれしていきました。


一度成功すると、これで治るという自信と信念から、
中々真逆の考え方はできないのが人間のようです。

でも、田中愛子先生が言われていましたが、
「今食べてきた食事で病気になったのだから、真逆の食べ物で治るのよ」と言われてご自分も玄米から白米にして、
魚を食べたら元気になったと言われました。


陰陽理論も桜沢流の方程式からはみ出すことが無く、
応用編が完成されていませんでした。

そこへ大森先生の塩辛い食べ物だけが病気を治す方法だと
独り歩きをしたのでしょう。

桜沢氏も実験中に亡くなりましたし、
ご主人の大森先生も新しい時代に入る前に亡くなりました。

その頃のマクロビオティックは、
塩気の効かせ過ぎで早くに亡くなる方が多くいました。

ですから、陰陽極端に振れることは良くないと感じます。

更年期から老後にかけての食事技術が完成されずに今に至り、
皆さん苦労されていますから、
ほとんどの人が以前の食事に戻ってしまわれていると思います。


・陰陽を使いこなすために

フード風土ヒーリングでは、
陰陽を上手に簡単に利用できるように食事に特化してテキストを作り、
講義をしてクライアント様に学んでいただいています。

逆の食事をして陰陽を上手に利用できた愛子先生は、
90歳を過ぎて天寿を全うされ、伊藤先生もそうです。
今現在(2024年)桜沢氏の弟子をされて生存している方は、
松岡史郎先生だけになりました。

松岡先生は、総入れ歯ですが、よく噛みます。食事はシンプルです。
その内容は、
朝の梅生番茶、昼の玄米ご飯と味噌汁、その他季節の料理です。
毎日良く歩いて体力作りもしています。本当にお元気です。


松岡先生は、何を聞いても「よく噛みなさい」と言われます。
噛むことで得られる効果は、大変に多くありますので、
お伝えしますね。

・唾液の効果効能は、1~7つ。

口から出る唾液は、1日1~1,5リットルも出ます。

その役割の1つ目は、
米やパンなどの炭水化物を消化するβアミラーゼと言う成分が
胃腸の負担を軽くしてくれます。
米は特に唾液で消化しておくことが栄養の吸収には大切です。

2つ目は、
口の中の粘膜を保護しています。

3つ目は、
歯の表面や舌の周りの洗浄をします。

4つ目は、
リゾチームやラクトフェリン成分が殺菌・抗菌作用をします。
口から体内へ細菌が侵入しにくくなっています。
菌に侵されないための第1関門が口内になります。


5つ目は、
口の中は通常中性ですが、酸性に偏らないようにして
虫歯などの菌の予防をします。

6つ目は、
虫歯はほんの初期であれば自然治癒が可能それが再石灰化です

初期虫歯は、歯の表面が溶けだし白く濁っているところになります。
この状態はまだ唾液の再石灰化作用で元へ戻せます。
唾液の中にはカルシムやリン酸などの成分が含まれており、
これが歯の表面にくっついて元の状態へ戻そうとしてくれます。

7つ目は、口に入ってしまった埃やゴミ、インフルなどのウイルスにも唾液がまとわりついて外へ出しやすくします。
また体内に入った薬成分の一部を唾液中に排出し、
血中濃度を下げる役割もあります。


このように唾液だけでもたくさんの役割があり、
噛むことによりこめかみの筋肉が動いて、頭部の神経を刺激して、
脳の働きを活性化したり、若返りホルモンも出ているのです。


唾液が少ないと、歯周病、虫歯、口内炎、カンジタなどのカビ菌がはえる、歯茎に入れ歯などが当たり痛みを感じるなどが出てきます。
赤ちゃんは唾液がたくさんありますが高齢になるに従い唾液が減りますから、注意しておきましょう。


原因は、加齢、ストレス、薬の影響、口呼吸などがあります。

予防には、上記の原因を取ることと、食事をよく噛むこと、
酸味のある梅干し、塩気の有る佃煮、
キンピラを食べることをお勧めします。
舌を大きく動かす運動や、ツボを押したりマッサージもよいでしょう。


病気になったり、話す回数か少なかったりするのも
唾液が出にくい状態です。

以上のことを気にかけてみてください。


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