見出し画像

消費増税前に購入しておくモノでも、男性は非日常的&女性は日常的

こんにちは、『未来を数字に』プロジェクトです。

前回に引き続き、消費増税に向けた事前購入計画に関する調査した結果のご報告です。

本日は、どのようなモノ/コトを事前に購入しておくつもりかを、性別に整理しました。

なぜ性別なのかと言えば、事前購入の計画の有無について明らかな差を確認できたためです。
(念のため、年齢区分別、居住地別にも整理してみましたが、予想通り、その傾向に違いは見られませんでした。)

事前購入計画の有無において男性<女性となっていましたが、これが顕著に表れているアイテムが”日用雑貨”、および”ファッション・コスメ”でした。

この2アイテムカテゴリーは、他のアイテムカテゴリーと比して、圧倒的に女性中心の事前計画となっていました。

では男性は?と言えば、実は目だって大きく事前計画されているアイテムカテゴリーはありませんでした。

ただし、”趣味・嗜好”、”乗り物(主として自動車)”、そして”住宅”において、女性よりやや上回る傾向にありました。

このような状況を踏まえると、少々意外だったアイテムカテゴリーは、”食料品”と”家電製品”、”家具・インテリア製品”です。

”食料品”は、日用雑貨などと同じく日々消費されるアイテムカテゴリーであり、女性の方が男性よりも圧倒的に高い傾向にあっても不思議はないと考えます。

また”家電製品”、”家具・インテリア製品”は、耐久消費財と言われる比較的高額なアイテムカテゴリーで、その点、日用雑貨などよりも、”趣味・嗜好”あるいは”乗り物”、”住宅”などの方が近いと考えます。

したがって、女性よりも男性の方が高い傾向にあっても良いと考えますが、その結果は、家電製品での男女差は小さく、家具・インテリアに至っては、男性よりも女性の方が高くなっていました。

もう少し考察するために、それぞれの具体的な商品アイテムについてみていくと、「あ~、なるほど」と至極納得できるものでした。

すなわち食料品では「お菓子」が多くなっており、家電製品では「冷蔵庫」「洗濯機」「掃除機」などの白物家電が、家具・インテリアでは「棚」などの収納家具が、割と計画されていました。

このように見ていくと、男性は非日常的なモノを、女性は割と日常的なモノを、それぞれ念頭においていることが確認できます。

「男性よりも女性の方がリアリスト」という側面が、こんなところにも出ていますね♪

*本調査結果の詳細についてのお問い合わせは、矢野経済研究所 未来企画室(mirai@yano.co.jp)までお願いします。

今春、矢野経済研究所 未来企画室は新プロジェクトを始動しました。 『未来を数字に』をコンセプトに、独自の切り口で、今はまだ数値化されていない未来の価値や潜在価値などを、あれこれ数字で表現していきます。