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名刺リニューアルプロジェクト〈前編〉:創造性とつながりを深める一枚の紙の物語

こんにちは、広報室の多田です。
先日、名刺をリニューアルし、プレスリリースを出しました。実は、このプロジェクトは、思いがけず全社を巻き込み、「ミッションを体現する」というコンセプトになったものだったのです。
シンプルな名刺デザイン変更から始まったものが、どのようにして「名刺でミッションを体現する」というプロジェクトになったのか、プロジェクトメンバーである、プロデュース本部 佐藤さん、吉川さんに話を聞きました。


プロローグ:名刺デザイン変更の必要性

そもそも、フューチャースピリッツの名刺事情がどうだったかというと、営業やプロデューサー・ディレクター、一部エンジニアなど、お客様と接点の多いフロントメンバーは名刺を作っており、特に必要としないメンバーは持っていませんでした。以前は、入社時や異動時には必ず作っていたようですが、だんだんと必須ではなくなり、必要に応じて任意で作成されていました。
それから、リモートワークに移り、フロントメンバーですら名刺を利用する機会が減り、名刺自体の作成は非常に少なくなっていました。

多田:オンラインMTGの背景に名刺情報を入れたり、デジタル名刺のQRコードをいれるようになっていましたよね。名刺はどのように使われていましたか?

吉川:わたしはコロナ禍の入社でした。入社時に100枚程度を作ってもらいましたが、3枚ぐらいしか使わなかったです。オンライン用の背景も最初はなくて、プロデュース部の独自ものとして、作成しました。

佐藤:お客さまへの訪問があり、名刺はたくさん使っていました。名刺自体をあまり意識したことはなく、ただ、お客さんまのところに行くのに、持っていっていかないといけないな、くらいのものでした。

多田:コロナ禍ではありながら急性期を超え、徐々に対面でのイベントや商談が増え始めました。この時期に名刺を作りたいという申請が増えてきました。どのように対応してましたか?

阿部:この期間の名刺の作成依頼は、コロナ禍中に変更になった新部署や役職など新しい肩書への変更や、AWSの資格バッジやリリースしたブログのQRコード記載など、従来の名刺にはなかった要素の追加も含まれるものでした。また、オフショア開発やグローバル案件の増加もあり、英文名刺への要望も増えていました。
今まで使用していた名刺デザインフォーマットでは要素が収まらず、個別調整で対応していましたが名刺作成への多様な要望は増え続け、どう解決をしたらよいかわからず、の状態でした。


新型コロナウィルスの蔓延にともない、暮らし、ビジネス、そして働き方にも大きな転換期がやってきました。
従来の名刺には収まりきらないほど、わたしたちの環境も変化していたのです。

主人公たちの登場

新デザインをどのような人に依頼するか。
社外のデザイン会社さんへ依頼することも検討しましたが、言語化できてないコンセプト等から相談して具現化してもらうには社内の人間の方が良く、クリエイティブディレクションも任せられる人、そう考えました。

多田:「いたいたいたー!」とひらめいて、前部署で一緒に仕事をしていたプロデュース本部のクリエイティブディレクター、佐藤さんに相談したんですよね。
人によって異なる要素、変動するボリューム、なんとかこれをバランスよく見せられないか。広報室から要望したものは“見た目を整える”ものでした。
名刺デザインの相談をしたときは、どのように思いましたが?

佐藤:前職で自社の名刺を創った経験があったり、副業でもメーカーの名刺を作っていたので、どうすればいいかはわかったていて、やりたい!と思いました。と、同時に、実績があったのは小さい会社規模だったのでフューチャースピリッツの規模だと、「この内容、デザインでいく」という、みんなが納得するものを作るのは大変かも、とも思いました。

吉川:デザイン会社系の方と名刺交換すると紙質やデザインにこだわりを持って作られている会社が多く、名刺を自慢できるのはうらやましいと思っていました。経験はなかったけど新しいチャレンジだし、やってみたいと思いました。

佐藤:実はタイミング的に考えていたことがあったんです。フューチャースピリッツは、この1~2年で社員数がおよそ2倍になっています。会社としてブランディング的なことを考えないといけないと感じていました。
プロデュース部としても戦略をたてようとしていた矢先だったから、ちょうどタイミングよく話をもらった感じでした。
いかにきれいに情報を載せるかというだけでなく、名刺としての役割を明確にしたうえで、会社の意図を落とし込むことをしないといけない、と思いました。
オンラインMTGが主流になってきていたので、紙の名刺の役割については、コンセプトワークをしたいと思ったんです。


しばらくして、提案されたコンセプト、デザインはどの案もよく考えられていて、その中に、われわれのミッションである「つながりから未来をつむぐ」をコンセプトにしたもの、加えて、ITインフラやWebソリューション事業を行うFSらしさを表現したものが含まれていたのです。

FSらしさとつながりを名刺で表現するということ

多田:「つながりから未来をつむぐ」そのものを名刺で表現する(ミッションを名刺に掲載するというものではなく)というデザインコンセプトは想定外のことでした。
どのような発想からだったんですか?

佐藤:毎月全社会議でミッション、ビジョン、コアバリューを谷孝さんが伝えていますよね。社員みんなが同じ方向に自然に向けたらいいな、と思い、名刺からも伝えたいと思いました。
名刺は名刺だけのデザイン、というのではなく、ホームページも含めたすべてのつながりのなかにあって、一貫性がないとだめだと思いました。
形式的な名刺交換におわらない 渡したいなって思うものにしたい、そういった点からです。

吉川:ITでは歴史のある会社だから真新しいことをしたらいい、ってわけではないと考えていました。全社会議でも、つながりから未来を創ることを大事にしているってことを伝えていたし、これまでの歴史を大切に反映しつつ作っていきました。

プロジェクトから生まれた新名刺

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