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2023年は外国人が米株を売却?

米国株は、2022年大きく下落しました。しかし、外国人は米国株を第1四半期こそ大きく売却したものの第2四半期、第3四半期と買い越しています。大きな理由として、米ドル高があったと考えられます。特にFRBが利上げに転じてからはドル高が進みました。社債や国債は金利上昇により(債券価格の低下のため)投資しにくい環境であったことからも、米ドルへの投資資金は米国株に向かったものと思われます。
今まさに、FRBは利上げ幅を縮小し、ターミナルレートに近づいています。23年第1四半期には、FRBの利上げは終了するでしょう。利上げがこれ以上ないとすれば、これまでの様なドル高は反転し、2023年はドル安に向かうものと思われます。2022年に米株を買い越してきた外国人はドル安により、2023年は米国株を売却するのではないでしょうか?

12月初頭に発表されたFRBの資金循環表(株)を見てみました。

米国資金循環表(FRB Z1 レポートより筆者が作成)
米国資金循環表(FRB Z1 レポートより筆者が作成)
米国資金循環表(FRB Z1 レポートより筆者が作成)

資金循環表を見てみると面白いことが見えてきます。
・ミューチュアルファンドからETFへの乗り換えが継続的に進んでいること。
・これまで順調に買い越していた家計(個人)が売りに転じたこと。
・年金基金は株を売却していること(特に州年金)。
・事業法人は株の買い戻し(自社株買い)を進めていること。
・外国人が米国株を大きく購入していること。


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