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NASDAQのCFTCポジション報告 9月22日付け その他投資家のショートはさらに大きく

 先週NASDAQの先物市場で、その他投資家のカテゴリーでショート・ポジションが大きくなっていましたが、今週(9月22日付け)では、そのショート・ポジションはさらに大きくなっていました。
 その他投資家のオプションも含んだショートは、20万枚になっています全ての投資家のオープン・インタレストが36万枚ですから、市場へのインパクトは相当大きくなっています。その他投資家のネット・ポジションは19万枚となっています。
 その他投資家に所属する投資家種別ですが、事業法人、中央銀行、小規模銀行、住宅ローンのオリジネーター、信用組合、および他の3つのカテゴリーに割り当てられていないその他の報告可能なトレーダーです。中央銀行や中小金融機関はNASDAQ株のヘッジはしません。普通に考えると事業法人が先物売りを行ったと言えるでしょう。

投資家種別のポジション一覧 NASDAQ100指数先物

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 CMEの取引量は、9月以降増えたままです。先物の中心限月は12月限ですから、11月いっぱいはこのポジションが残る可能性があります。

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グラフ・テーブルはCMEから拝借しました。

 参考までに、旧フォーマットで見てみると、非商業・投機筋のショート・ポジションが増加しています。

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 引き続き、この事業法人はNASDAQ先物のショートを増やしているようです。他のカテゴリー(アセット・マネージャーやレバレッジ、ディーラー)はロングを増やしています。このショート・ポジションの積み増しが株の戻りを抑えていた要因の一つでしょう。逆に言えば、ほとんどの投資家がロングを増やしている状況であれば、この事業法人の売りが一巡すれば、株価は底を打ち上昇し始めるのかもしれません。

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