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選択価値と共鳴価値

フォアキャスティング思考によって生み出された商材においては、既に存在するものに対して、それを受け入れるか否かの価値判断によって購入行動が決定される。時間を掛け検討し、そして決定する。選択価値は時間軸に対して他との比較によって決定される費用対効果と言って良い。

一方、バックキャスティング思考から商材を構築しようとする場合、究極のビジョンを出発点としている。究極のビジョンを出発点として生み出される具体的ビジョンから、何が開発されるべきかを決定するわけであるから、現状から予定調和で生み出される時間軸と選択価値軸とが作る平面上から外れたところに商材の価値が創造される。その価値は、具体的ビジョンを描いた者の価値観から創造するので、その価値観と共鳴した者は、驚きと感激でその商材を受け入れることになる。

これこそがイノベーションであり、それは意識していなかったが共鳴できる価値観を感じることが出来るからである。その驚きと感激の具合を表現するために共鳴価値軸を定義した。この共鳴価値は、時間軸上で不連続に現れ、新たな持続価値平面を生み出す。バックキャスティングによる商材開発は、共鳴価値を生み出し、それを持続価値に変換し、それを繰り返すことによって顧客シェアを獲得し続ける商材を生み出す手法である。