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かくあるべし

戦後復興期、米国支援の下、堤体高150mの佐久間ダムを僅か2年4カ月で完成させ、電力発生と治水・利水事業を自国のものとした。東名高速、新幹線と巨大プロジェクトを達成し、電力活用機器、自動車の大量製造に邁進した。所有することで皆が同質のQOLを獲得していった時代である。

インフラ整備と並行して、今日の満足が明日も続いていると信じ、マスプロダクションに心血を注いだ時代である。人口が増加の一途をたどった結果、同一業界に大企業が乱立しても、作られたものが飽和しなかった時代である。現在、BRICSが地球人口の45%、GDPの25%を占めるようになったが、いずれどうなるかは火を見るよりも明らかである。

1974年の第二次ベビーブーム世代の者が大学を卒業する直前の1990年3月のバブル崩壊によって、業界の中の個々の企業が潰し合わないように、パイを分け合う時代に突入した。受動的なフォアキャスティング思考の下、マスプロダクションによって収益を獲得し続ける時代の終焉である。しかしながらバブル時代の生き残りの皆様が、多くの企業のリーダーとなっており、Z世代と不協和音を奏でつつ、迷走状態となっている。その迷走状態から脱するための、社会の笑顔を築くビジョンを描き、未来の社会にとって成されるべき行動を思考するリーダーとならねばならぬ。