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意識を未来に!

フォアキャスティング思考においては現在の利益獲得を継続する、あるいは増大させる事に力点が置かれる。一方、バックキャスティング思考においては、現状、創り上げるサービスにおいてはゼロ収益である。それ故に、バックキャスティングの起点、即ち、収益の源泉を『顧客が獲得できる新規他律機能』に置くことが出来る。自社は顧客の成長を喚起しながら伴走することにより、サービスを向上させ、それによる新たな収益の獲得が期待できる。これは他社への差別化に繋がる。ビジネスストーリーは、正に、この顧客の成長のストーリーでもあり、それに伴走する自社のストーリーでもある。

未来において、獲得出来たら素晴らしいという状態をイメージするところからのバックキャスティング思考において、そのゴールに到達する顧客や自社の有り様は全て未来にある。従って、現状におけるペインを意識する必要はない。むしろ、完全に切り離すべきである。不具合解決とバックキャスティングとの大きな違いがここにある。未来を思考するのだから、現状のペインから切り離されたゴールがイメージされる。すると必然的に現状の機能の活用だけではサービスを実現できず、顧客は新規かつオリジナル(ナンバーワンでオンリーワン)の機能を享受でき、顧客満足の最大化に直結する。