見出し画像

リーダーかくあるべし

これは想像するしかないのだが、高度経済成長期、1960年代後半、当時のリーダーが「今をばねに挑戦する」とご決断された時、共に挑戦する社員の皆様がお若かったに違いない。その中に、ベテランが混じるという空気感だろう。お仲間諸氏は20代から30代後半までで、船頭役が50代。その船頭役がとにもかくにもきっと熱かった。はっちゃける若者に、熱いけれども「俺を信じろ」と諫め、時には「付き進め」と伴走するベテランのチームは、旧態依然を破壊する有効な構成だと考える。

オープンイノベーションに必要なのは、新たな学びをビジョンの達成の為と理解し、受け入れ、そしてそれを取り込みながら新規事業に展開し、そして失敗しながら実践できる柔軟な思考力を持った人員である。中核機能を構築する新規の要素技術を開発するためには、世界の現状を学理から理解し、それに足りない新奇な学理を構築しなければならない。そこには知財も生まれ、他社差別の中核となるコア技術が育つ。

現状の日本において、リーダーに学ぶ意欲が無いから、社員が学ばないのか、社員が学ばないからリーダーも活力を失うのか、その両方かもしれないが、きっかけとしてはリーダーが学びそして実践し、社員を鼓舞するところからだ。その出発点は間違いなく、具体的なビジョンにある。リーダーが誰を笑顔にしたいのかを具体的に方法と共に語り、そして説得し、最後まで共に走ると宣言しなければ人は動かない。