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家族会議 ~ 結局挨拶できるやつしか勝たん ~

娘も14歳、何かと多感な時期であり、進路や友達、学校や家族、悩み事の多い日々。

そんな中、ぐちゃぐちゃの机と部屋の床、小さな約束の反故の数々、ついに堪忍袋の緒が切れて娘に言った。

「人間としてだらしなさすぎる」

この一言をきっかけに自分な何を娘に教えたいのだろう。
結局親の役割ってなんだろうってことを考えた。

勉強をさせて、いい大学にいけるようバックアップすること?
できるかぎり子供に課金して、能力のレベルアップを図ること?

いきついた答えはシンプルに「生きる術を教えること」だった。

どの生物の親も子が生存できるよう生きる術を教える。

ライオンの親は狩りを教えるし、鳥の親は餌のとり方や外敵から身を守る方法を教える。

人間だって一緒だ。

この世の中で生き残るための術を教えて、生存確率を上げることを教えなくてはいけない。

ただ人間の世はその他の生物の世界とは少し違って単純な「弱肉強食」の世ではない。

また親が生きてきた社会と子がこれから生きるであろう社会はまた少し違う。

親が会得した生きる術が子の世で通用するとは限らない。

ただ変化するものもあれば普遍的なこともたくさんある。

親はその普遍的なことを教える。

シンプルにそれだけで良いのだと思う。

先に書いた、勉強をさせて、いい大学にいけるようバックアップすることや
できるかぎり子供に課金して、能力のレベルアップを図ることは生きる術ではなくて、生きるための選択肢を多くすることに過ぎない。

多くの親がそこを間違えているように思う。

良い大学を出て、良い会社に入ってもそこで「生きる術」を知らなければ簡単に挫折してしまう。

実際、身近にもそんな人はたくさんいたし、ネットにはそんな失敗談や相談が溢れている。

ではその「普遍的な生きる術」っていうのはなんだろうか?

本当にシンプルに簡単にいえば

「元気よく挨拶できる」
「謙虚である」
「うそつかない=約束を守る」

そんな単純なことなんじゃないかと思う。
実際、これができている人はいつも人に「応援されている」人であり、みんなから「愛される」人である。

人間の世で本当に一人で生きていくことは難しい。
必ず人との関わり合いがある。
だからこそ、大成する(自己実現する)人は必ずといっていいほど人に応援される人であり、多くのファンがいる人である。

「だらしない人間」っていうのはいくら着飾って取り繕っても絶対にバレてしまう。

「だらしない人間」にファンはつかない。

「時間に少し遅れる」
「自分で決めたことをしない」

そうやって自分との約束を少しずつ少しずつ裏切っていく、自分で自分を信用できない人はやっぱり人からも信用されにくい。

元気な挨拶は人を明るくさせる。
元気にさせる。
コミュニケーションの第一歩である。

謙虚さは学びの第一歩である。
学びに謙虚である人には多くの人がたくさんのことを教えてくれる。
それは成長速度を早める。

約束は信用そのものである。
信用のある人にはたくさんの人とお金が集まってくる。

もちろんこの他にも大切なことはたくさんあるし、この3つだけで生き抜けるほど社会は甘いもんじゃないけど、いま我が娘に伝えたいことはこれだけだった。

そう思えば娘へ叱る基準も一貫してくるし、私自身もなぜこんなにも怒っているのか、悲しんでいるのか、ちゃんと言語化できるのではないかと思う。

どこまで娘に伝わったのかはわからないが、何も言われないうちに部屋を片付け、机を掃除していた姿を見て、甘いけどやっぱり最前線で大手を振って応援してあげる一番のファンでいようと思った。

親の勤めとは生きる術を教えて、子の一番のファンであること。
それだけで良いのではないだろうか。

#生き方 #子育て #家族会議 #我が家の哲学 #教育


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