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気持ちを言葉にできる本。

本屋にいるときのこと、妻に「これ読んだら?」と渡された本、木暮太一さんの著書「気持ちをもっと言葉にできる本」だ。

伝え方のHOW TO本で、「そんなに俺の話は伝わってないのか、俺の話し方は興味をそそってないのか」とちょっと落ちこんだけど、気づいたらレジで購入していた。

簡単に結論を言えば「あなたが一番話したいこと、話したくてしかたないことを話せ」である。

つまり話に論理は必要ではない。

話す理由。
必要な説明。
話す順番。

これらは後でもよい。

とにかく相手の興味を引きつける。
それがあれば、論理は後から補足で十分なのだ。

ロジカルな話し方や客観的な情報は、あくまで自分の理論や感性を証明する証拠であって、人を動かす要因にはならない

気持ちを言葉にできる本 P28 より引用

まさにと思った。

人が何かを伝えたいと思うときは、相手に行動をしてもらいたいときだ。

例えばあなたが新しいPCが欲しいとする。
そのとき家族(妻)にどのように伝えるだろうか?

それが必要な理由を事細かく論理的に説明するのではないだろうか。

これまで、私はそうしていた。

以前、私が車の買い替えを提案したとき、同様にそれが必要な理由、この車が良い理由を並べ立てた。
価格、燃費、現在との比較、現在の車の問題点などなど。

しかし妻にはまったく響かなかった。

「それで?」

その一言のあと、私は言った。

「ずっと欲しかったんだ、この車」
「ただただかっこいい、いつか絶対にこの車に乗ってやろうと思ってきた」
「本当はただそれだけなんだ」

その車を買ってもらう理由ではなく、ただ私が伝えたかったこと、どうしてもそれじゃなきゃいけない気持ちを言葉にしたら、こんなにもシンプルだった。

「わかった、じゃ今度の休み見に行こう」

妻の行動が変わった。

恐れずに自分の思ったこと、感じたことを素直に言葉にすることは大人になればなるほど難しい。

しかしながら、いつだって人の心に届く言葉はシンプルなのである。

妻がこの本をを通して私に言いたかったことはきっとそういうことなんだろう。

#話し方 #コミュニケーション #読書 #気持ちを言葉にできる本 #木暮太一




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