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友達は無理に作らなくていい

僕はいま57歳で、この歳になると、さすがに「友達は沢山いる方が良い」などと考えることはなくなった。

それに、人生振り返ってみても、ある時期とても仲良くしていた友人とも、もう何年も会っていなかったりする。

しかし、何年も会っていないからと言って、その人たちが友達ではなくなったのかというと、そうでもない。
今でも大切な友達だと思っているし、久しぶりに会えば、当時の関係性がすぐに戻ってくるのはわかっている。
友達って、そういうものだと思う。

人が、濃密な人間関係を保てる人数はそんなには多くない。
時間的な制限も、精神的な制限も、リソースには限りがあるからだ。
だから、友達をたくさん作ろうとすれば、それだけリソースが必要になる。

57年生きてきて、今現在、濃密な人間関係を保っている友人というのは、ほとんどいない。
それで寂しい思いをしているかと言えば、そんなこともない。
濃密ではなくても、適度な距離感の友人はある程度いるし、過去に仲良くしていて、いつでもその関係に戻れる人たちもそれなりいる。
それで十分だと感じる。

だから、無理にたくさんの友人を作ろうとしなくていい。
自然体でいれば、気が合う人とは接触の回数が自然と増える。
接触の回数が増えれば、気心が知れてくる。
それで十分。

友人は作るものではなくて、できてしまうものなのだ。

そして、友人関係を無理に維持しようとする必要もない。
一度気心が知れてしまえば、ひどい喧嘩をしなければ、おそらく一生友人でいられる。
会う機会がなくなっても、心の中で友人でいられる。
心の支えになってくれる。

友達を無理に作らなくていい。
増やそうとしなくていい。
無理に維持しようとしなくていい。
ありのままでいれば、本当に大切な人だけが心の中に残る。
それで十分なんだ。

自分がうつ状態に陥って、そこから這い上がってくる過程で考えたことなどを書いています。自分の思考を記録しておくことと、同じような苦しみを抱えている人の参考になればうれしいです。フォローとスキと、できればサポートをよろしくお願いします!