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楽しいことをやるために生きる

僕は今年、57歳になるんだけど、この歳になって初めて、純粋に楽しくて仕方がないものに出会ったような気がする。
それはバイクなんだけど。

それまで、僕の趣味は「ランニング」だった。
でも、バイクと出会った今となっては、これは本当に「楽しんでいたのだろうか」と思う。

確かに、スポーツというのは「自分との闘い」を制して、自分の能力がどんどん上がっていくことに喜びを感じるし、それが「楽しい」と言えば確かに楽しいのだけれど、一方で「苦しい」のも正直なところ。
無理やり大会にエントリーして、目標を設定することでトレーニングをする動機付けとする。
そして、練習計画を立てて、レースに向かって努力をする。
確かに「楽しいの」だけれど、目標を設定しなければ走れないのは、それは本当に、純粋に楽しいことなのだろうか、と思ってしまう。

もちろん、走ることは気持ちがいいので、大会にエントリーしなくなった今でも、気分転換程度には走っている。
運動不足になると、身体が動きたがるから、走ってすっきりとした気分になる。
これはこれで、楽しいというか「気持ちがいい」と思う。

ところが、バイクは違うんだ。
もう、ただ単純に「乗りたい」と思う。
エントリーとかそういう動機付けは必要ない。
放っておくと、バイクのことを考えてしまう。
暇があれば、いや、暇がなくても、YouTubeでバイク関連の動画を見ている。
次にどこに行こうかと、グーグルマップを見ている。
つい、意識がそっちに行ってしまうのだ。

苦しくない。
自分を叱咤する必要がない。
ただ純粋に楽しいのだ。
もっともっと、そういう時間が欲しいと思う。

泣いても笑っても、人生は一度きりだ。
楽しい時間も、苦しい時間も有限なのだ。
だったら、楽しい時間をできる限り増やしたほうが良いのではないかと思う。
単純に。シンプルに。

こういう気分にさせてくれたのは、バイクが初めてのような気がする。

もちろん、ランニングも楽しかった。
若いころにのめりこんだトライアスロンも楽しかった。
でも、バイクとはちょっと違うような気がするんだ。
楽しさの質が違う。

どんな質の楽しさでもいいんだけど、やっぱり人生は楽しんだもの勝ちだと思う。
もっともっと、楽しい時間を増やしたいと思うのだ。

自分がうつ状態に陥って、そこから這い上がってくる過程で考えたことなどを書いています。自分の思考を記録しておくことと、同じような苦しみを抱えている人の参考になればうれしいです。フォローとスキと、できればサポートをよろしくお願いします!