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バボのキママな日 #6 『過剰な情報操作は嫌いだ。』

昨日の記事を読んだ友達が『Coffee and Cigarettesって映画を思い出した。』と云ってくれた。名前は聞いたことがあったが映画は観たことがなかったのでとりあえずトレイラーを見た。ものすごく好きそうな映画だ。

僕の好きなイギーポップホワイト・ストライプス、それにウータン・クランのメンバーまで出演している。
すごい。いい映画を教えてもらった。すぐに観たい。
監督のジム・ジャームッシュと云う人も調べてみると色々と他にも面白そうな映画を撮っている。
すごい。いい監督まで教えてもらった。いっぱい観たい。
我ながらセンスのいい友達を持ったものだ。此の場を借りてお礼を云おう。ありがとう。今度ニューヨークに来てくれたらCBDコーヒーを奢ってあげよう。
白黒のこの感じとインディー感のある雰囲気はなんとなく『Clerks』と云う映画を思い出した。観たことない人はこちらも是非観て欲しい。

1度映画の話を始めると映画の話ばかりしてしまいそうになる。
でもまぁいいか。此処はフツウキママだ。誰も文句なんか云うまい。
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Mikikiと云う音楽レビューサイトがある。タワーレコードが立ち上げた音楽メディアだ。世界中の音楽をボーダーレスにキュレートしてレビューしてくれているイカしたサイトだ。(期せずして此の段落は横文字だらけになってしまった。)

今日はそのMikikiから気になった記事を紹介したい。

MONOと云うポスト・ロックバンドの中心人物、TAKA GOTO氏へのインタビューだ。超カッコいい。こんなカッコいい日本のバンドがいるのを知らなかったのが恥ずかしくなるくらいにカッコいい。

インタビューの発言がどれも素敵だ。アメリカで現在バンド活動をしている僕にとっては涙が出てくるような話もしてくれている。
特に作曲に関する発言はシビれた。僕が云いたかったことを先に云われた気がしてとても悔しくなった。

「作曲って、自分の心の中に降りていく作業なんです。心の深淵に降りていって、狂気にも近い暗闇のなかから、光り輝く魂のようなものを引っ張り上げて曲にしていく。僕が僕であるために。僕自身が曲を書くことで救われるんです。僕は生きていていいんだと。僕が僕であり続ける理由はちゃんとあるんだと。そうして僕が救われた感覚を曲にすることで、必ず世界の人々と共鳴できるという感覚があるんです」

海外で活動するにあたって大切にしていることもとても勉強になった。

日本のカルチャーが好きなお客さんの前で演奏しても、何の発展性もない

すごくよくわかる。大事なところはそこじゃない。
The Beatlesが好きな理由が、イギリス人だからって人がいたらあんまり信用ならないのと同じだ。

全世界で約10万人を動員したツアーをしたらしい。すごい。
日本のバンドなんて枕詞は彼らには申し訳ない。すごい。
そして曲も演奏も魂に訴えてくる音だ。すごい。

と同時になぜマスメディアはこう云う人々を頑なに取り上げようとしないのかと気になった。理由はなんとなくわかる。でもその理由が大変に気にくわない。
僕はマスメディアが嫌いだ。もう一度云う、僕はマスメディアが嫌いだ。

でも僕は音楽が大好きだ。
MONOも音楽に国境はないことを清々しいくらいに証明してくれている。
僕もアメリカに来たての19歳の頃、英語もろくに喋れなかったが、なんとか友達ができたのはギターが弾けたからだった。音楽はすごい。そして偉大だ。

偉大な先人の影を見ると居ても立っても居られなくなる。
頭が沸騰するようなあの初期衝動と今すぐに何かを成し遂げなければいけないような焦燥感に襲われる。やるしかない。今晩もバンドでスタジオに入る。頑張ろう。

過剰な情報操作は嫌いだ。
だからフツウキママは本心で書く。嘘偽りないありのままの自分を書く。

今日もフツウキママに訪れてくれてありがとうございます。
本当にいいものが評価される世界になれ。

<バボ>

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