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下っ腹にあるこの空無、なんだ?
「なんでもいいんだよ」
そんな言葉が下腹部にクリーンヒットして、なんだか全てがやたらと可笑しくなってしまった経験がある
今ももちろん、恐怖や不安、焦り、嫉妬、怒り、そうした感情が湧き起こることなんてしょっちゅうだし、それに悩まされることもある
けど、そんなとき、まず、自分の意識の位置を意識してみる
私の場合はほとんどが頭、特に眉間にある
そうしてそれを、落としていく
こればっかりは言葉で説明するのが難しいのだけど、とにかく落としていく。段々と下の方へ
感覚としては、腕を使わずに服を脱ごうとしている感じ?(わかるかな)
何か自分の筋肉や皮膚ではなく、その内側にある内感?のようなものを使って、モジモジ、ヌギヌギする感じで、頭に登っている意識を落としていく
そしてそれを下腹で受け止めて、踵にかけて流していく
そこに、空無があるんよ
くうむ
これは点のようで、点ですらない
白い気もするけど、同時にブラックホールのような暗黒な気もする
そこの一点に全ての世界が収束していき、そこから全ての世界が展開していく
そんなポイントがある
これを私は「下っ腹の空無」と名付けた(今、名付けた)
ここに感情や意識を放り投げると、意味不明なまでに心地よくなってしまうのだ
なーんも解決してない、なーんも人生も状況も変わってない、なのになぜか、この空無に投げ入れると、心地よく、そしてなぜか笑ってしまう
ここにずっと、いればいいんだ、ということがわかる
この空無に、いれば良い
この空無には、未来も過去もない
この空無には、言葉もない。もちろん、成功や失敗もない
空無しかない。いや、空無だから空無すら無い。無いも、無い
そんな何かが、下っ腹にあるんよ
これは何なんだろう?
この空無に全てを委ねたら、おれはどうなるんだろう?
少し、気になる
そして大いに、恐怖
そしてこの恐怖もまた、空無に投げ入れる
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