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オタクバックパッカー旅#2 ドイツで無賃乗車してラーメン食べた話

ドバイから飛行機でドイツへ

ドイツへ飛行機で向かうとすると大半の人がフランクフルトかミュンヘン、ベルリンあたりに行くことが多いが、自分はデュッセルドルフに向かっていた。というのも目的地に近いということ、デュッセルドルフに日本人街もあり、初めての都市としては丁度良いのではと思ったからだ。が、このころドイツでは日本人観光客に向けて書類の準備を要求されていた。実際その時期にドイツに向かっていた友人もそんな書類を貰っていたと聞いていたが、自分はもらっていない。というのもドバイ経由で向かっており、日本人がほとんどいなかったからだ(見た限り、日本人はほぼいなかった)。

果たしてドイツに入れるのか、それともここで日本に送還されるのか(本気で心配していた)、そんな思いで入国審査に行くと言われたのは「パスポート見せて」、「ドバイ観光楽しかった?」の二つだけだった。もちろん難なく入国。その後事前に買っていたSimを入れたり夕食を空港のスーパーで買ったりしてデュッセルドルフの市内へ向かうことにした。

そこで使ったのがWelcomeCard Ruhrというチケットだ。

このチケットは24時間デュッセルドルフ周辺の公共交通機関が乗り放題になる他、観光施設を無料で回ることができる。

が日本語の紹介が一切なく、公式のサイトをGoogle翻訳で見て確認しており、チケットを印刷する必要がある、というところを見落としていた。しかしそれに気づいたのは電車に乗った後であり(pdfで見せればいいかと思っていた)、無賃乗車が確定していた。とはいえドイツの鉄道は改札はなく、チケットを買わずに電車に乗ることは可能だが、車内チェックがある場合にないことに気づくと60ユーロの罰金になる。びくびくしながら、隣のおっちゃんに降りる駅を教えてもらったりしてデュッセルドルフ中央駅までバレずに済むことができた。その後泊まるホステルに向かいもう遅いので寝ることにした。

ホテルに着いて…

ホテル、というよりはホステルだが、実のところ一人でホテルに泊まること自体が初めてで、チェックインもどうすればいいのか分からなかった。それに言葉もそこまで分かっていない(英語で話してはくれるものの、聞き取れるほど英語力はない)、なので申込書(念のための英語版のやつ)とパスポートを出したら大丈夫そうだった。というか日本人で泊まってるのなんて1人くらいなのでパスポートさえ見せれば大丈夫だ。その後説明を受け流しつつ(聞き取れないんだ…)部屋へ。
部屋に入る際に緊張していた。と言うのも ホステルである都合上、誰か部屋の中にいるからだ。勿論そこからの異文化コミュニケーションが楽しみの一つではあるのだが、こんな時期なので何を言われるか、何をされるのか分からない。物わかりがいい人だったら良いなーと思っていながら中に入る。

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部屋にはシャワーやテレビ、収納、電源など必要なものはそろっていた


…入ったら誰もいなかった。いや、誰かはいた。ビール瓶を見る限り泊まってる人入るみたいだが、外に出ているようだ。その後誰もいないことをいいように着替えやシャワーを済ませ、寝ることにした。日本を出てから約30時間、やっとベットで寝れるのだ。… 少年自然の家とかで見るベットそのもので、寝心地はあんまり良くなかったが。

朝起きると元々いた人であろう人が寝ていた。どうやら生活リズムが違うようだ。朝の準備をしつつ下の朝食が食べれるフロアーへ向かった。
ドイツのユースホステルはヨーロッパの中でも朝食の充実度が高い、と聞いていたので少しは期待していたが、ハムや、スクランブルエッグ、ヨーグルトや生野菜まであり、それなりに満足した。特にジュースの種類の多さやハムの充実(5種類もあった)さは流石ドイツと言ったところだ。ウインナーはなかったが。

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まさかのチケットチェック


目的の場所に向かうために駅へ向かったが、その前にチケットを念のため印刷しようとネットカフェに向かった(ホテルではできなかった)。幸い英語版があったので、難なく印刷はできたが会計の際に20ユーロ紙幣を出したら、嫌な顔をされた。どうやら小銭を持っていないようだ。日本でもそういうお店はあるが、それは1万円札の話で、日本で言う二千円札(もう死語か)出したところで怒られることはないだろう。そんなこと知りもしなかったので困っていたら後ろの人がお菓子を買って両替をしてくれたことでことなきを得た。ありがとうございます。

さて準備が出来たところでウッダーパール空中鉄道に乗るために電車に乗った。空中鉄道と言ってもただのモノレールだが(世界で一番古いモノレールだそうな)。電車に乗ると発車直前に体の大きな黒人の方が乗ってきた。駆け込み乗車かなと思っていたが、発車直後にその人が一声かけると車内の乗客が忙しくなった。ドイツ語だったので聞き取れなかったが、どうやらチケットチェックのようで乗客がきちんとチケットを買って乗っているのかチェックしているようだ。改札がないため、昨日の自分のようにやろうと思えば無賃乗車をやりたい放題できるのだが、それを防ぐためにたまに抜き打ちでチェックしているらしい(私服だったのは抜き打ちだと悟られないためだろう)。紙で印刷していたためスッと出し、問題なくこなしたが、もしチケットを印刷してなかったら…と思うと恐ろしい。

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ウッダーパール空中鉄道は懸垂式の普通のモノレールという印象。古臭い鉄道ではなく、近代的な現代でも使われてそうなモノレールだった。その一方で、川の中を走ったり、レールのついている柱が古っぽかったりと昔らしさもあり、少し不思議な感じがした。

ガイドブックに載らない町へ

乞食から逃げながら空中鉄道の終点からバスで揺られること30分、ゾーリンゲンという町に向かった。ここはドイツの中でも鋳造で有名になった街で、イギリスのシェフィード、日本の関と並んで刃物の3S(どの町もSから始まるから。ゾから始まってるけど英語だとSから始まるらしい)として知られてたり知られていなかったりする。ここに来た目的は今度出す(予定だった)同人誌のネタ探しだ。刃物博物館や工業博物館で街の歴史や刃物文化を知ることができた(詳しくはいつか出す同人誌で出すのでここのでは少なめにします)。

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デュッセルドルフの日本人街

デュッセルドルフはドイツ最大の日本人街があり、在住している日本人や日本文化を触れたい若者が多く来る。日本人向けのお店はイーマン通りに固まっており、ガチの日本料理店や日本の書籍を販売しているお店が並んでいる。また、行きはしなかったがタピオカ店が何軒かあり、流行に追いついているな…と感じた(現地の人で賑わっているから驚きだ)。

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値段の日本のと大体同じくらいだった。

また、本屋は大半が日本語の本で、漫画(ブックオフみたいに立ち読み可能、ほんとにしていいのかはわからないが)や日本語の練習本、1月前くらいの雑誌が置いてあった他、ねんどろいどなどのフィギュアも奥の方に置いてあった。来る人はどちらかと言えば現地の人が勉強しに来ている人が多めな印象。本の値段はドバイの時と同じくらいの印象でした。

他にも日本系のスーパーでは日本のお弁当とか寿司(日本よりはちょい高め)、食材なんかが売っており、日本(と韓国とか中国の)のスーパーという印象を感じた。

といっても大体のスーパーに寿司はある…あるんだがバカ高い(日本の3倍くらい)しネタがまずそうだしで、とても食べる気にはならなかった。寿司は日本で食べよう。

夕飯は日本のラーメン屋に

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太麺の醤油とんこつラーメン+餃子+ライスで2000円くらい。日本よりは少し高めな印象。日本で食べるラーメンと同じ味でした。その後はスーパーを巡りながらホテルに入って就寝。やる事ないので早く寝ることに…と思ったら今日の同室の人(スペイン人?)がやってきてどこに寝たらいい?とスペイン語で聞かれるも分かるわけがなく困惑。どう見たらドイツでアジア人見てスペイン語で話通じると思ったんだ。

そんなこともありながら就寝。次の日は一番の楽しみだった、サッカー観戦だ。

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