見出し画像

その名は、八月のシンデレラナイン。

スマホゲー。それは、スマホで遊べるゲーム。

スマホにアプリをダウンロードして遊ぶ事ができるゲーム。

○intendo Switchや○S5のようなハードがいらないので、ゲーム機台もゲームソフトもいらないから初期費用が0だし人によってはいくつもダウンロードして、通勤時間やおウチ時間や無職の期間などにやっているだろう。 

そうは言ってもお金がかかるんでしょ?


それが去年までガラケー生活を送って来た(通算15年)私のスマホゲーに対する印象である。

「お使いのガラケーは2年後に使えなくなります」「スマホへの交換無料!」という脅し文句と誘い文句にホイホイ釣られ○uにスマホに交換に行ったら保護シートとSDカード代約2万円を24回払いで月々の利用料に組み込まれてしまったのでスマホに対する不信感MAXである。「その場での支払いじゃないから無料」ってほぼ詐欺じゃん! 保護シートなら100均でも売ってるしSDカードいらねえじゃん!それより充電器くれ!

そんな情報弱者をカモにして携帯会社が「20ギガ1980円!」とか「ギガ使い放題!」とか格安スマホでサービスしてる分、「月の利用契約1GB1980円」「1GB超えると1000円料金が発生」という不当な契約を結ばされてるカモ(俺)が「それならスマホで20000円分稼いで取り返しちゃる!」と意気込んでラジオCMの公募やら文章の公募で20万近く稼いだ話はまた別のお話である。

「八月のシンデレラナイン」というゲームがある。

通称「ハチナイ」。女子野球を舞台にしたゲームで、将来を嘱望された球児だったものの故障で甲子園の夢を諦めた主人公(プレイヤー)と、女子であるため甲子園を諦めかけていた有原翼(ありはら・つばさ)が出会い、一緒に硬式女子野球部を立ち上げ甲子園を目指すというストーリーである。 

要するにパワプロとギャルゲーを足して2で割ったようなゲームである。

若干とっつきにくいゲームだが、プレイヤーは監督なので選手を体調やポジションに合わせて起用したり育成したりするだけなので、試合はお任せモードにすれば選手が勝手にやってくれて監督(プレイヤー)は指示を時々出すくらいでいい。

要するにナインスター(石)でガチャを回して、覚醒素材を集めてカードを成長させ、強化したチームでストーリーを攻略すればいいのである。

 

ちょっと何言ってるか分からないという方に説明すると、

最初は○ラゴンクエストや○ァイナルファンタジーのようにとっても弱いパーティーで始まり、持っている道具もほとんどないためモンスター(相手チーム)とバトルして道具やアイテム(素材)を集め、それでパーティー(選手)をパワーアップさせるというものである。


要するにスマホゲーである、スマホゲー。 

 

そのスマホゲーが何か分からないんだYO!」という人でも大丈夫だ。私も分かってなかったけど初めの内はチュートリアルで丁寧に説明してくれるし、「ハチトレ合宿」というyoutubeの公式チャンネルで初心者向けの動画がアップされてるし、何なら攻略サイトだってある。ゲームをやって事がある人なら誰だって遊べるものだ。


で、課金はいるの?という話だが、結論から言うと課金なしでも本当に十分楽しめる。


事実、2か月以上遊んでいる私はストーリーを進めるのに苦労しないSランクチームのプレイヤー(監督)だが無課金である。ケチともいう。

おまけにアプリはあまり通信料を使わないため、1日30分遊んでもせいぜい20MBいかないくらいなので十分楽しめている。まあ私はケチなので外でフリーWi-Fiに繋いで遊ぶ事が多いのだが(でも通信が悪いので結局家に帰って遊んでいる)。

運営の課金したくなるスカウトガチャ(有料)の誘惑を振り払えば課金しなくていいし、スカウトガチャだって貯めたナインスターを使えば無料でする事もできる。まあ有料の物に比べると落ちるけど、ガチ勢じゃなければ十分楽しめる。時々SSRも当たるし、RやSRの選手だって、レベルアップして素材を使えばSSRにする事ができるのでそれで十分である。

ただし、その素材がすぐ足りなくなる。 


選手を覚醒させるための素材や、お悩み解決(能力が下がる物を解決)するためのソウルストーンというものがすぐ足りなくなるので、ハイトレーニングイベントという試合をやって素材を集めないといけない。

そしてそのハイトレーニングイベントというイベントでしか手に入らないコインがまあドロップ数が少ない。

それを100枚貯めないと、選手を預けておくとレベルアップやスキル習得してくれる練習場(ポケモンでいう育て屋さん)の設備レベルアップができないのである。未だに私の練習場は守備練習が最近やっとレベル3まで上がったけど、他の3つ(走塁・素振り・筋トレ)はレベル2のままである。当分上がれそうもない。

そして週に一度くらいの頻度でメンテナンスが入る。


大体金曜の午後13時から17時までの間遊べなくなるというものだが、ちゃんと情報をチェックしてないとアプリを更新しないと遊べないため、1GBしか契約していない情報弱者兼携帯会社のカモ(私)のようなプレイヤーはフリーWi-Fiのある所まで行ってアプリを更新しないと遊べないままである。またその更新が100MBくらいあるから・・・

 

そしてたまに臨時メンテナンスが入る。 


これが結構致命的で、遊ぼうとしたらいきなり7MBのダウンロードが始まって「オイオイオイ!」と言いたくなるような気分である。1カ月1GBしか契約してないから1日使えるギガが33MBのギガ貧乏にとって7MBは結構痛い。勘弁してほしい。

お詫びにナインスターが貰えるのだが、まさに焼け石に水という感じである。いや、この場合は火事に石か?

そしてハチナイで一番残念なのが、キャラクター達との恋愛要素がほとんどない点である。

スマホゲーといえば、ハチナイ以外はプレイしたことないのであまり知らないけれど、登場してくる可愛いイラストの女の子キャラ達が全員主人公に惚れていて(偏見)、キャラクター全員のルートがあって(偏見)、デートやらバレンタインデーやらイチャイチャできるイベントがあるもんだろう!?(偏見)

某○リンセスコネクトはそういうゲームだってプレイ動画とかで見た事あるもん! ハチナイでもそうだろ! ・・・と、思っていた時期が俺にもありました。


・・・まあまったくそんな事なかった。

 

バレンタインデーではタウンマップで3人のキャラクター(選べる)までしかチョコを貰えないし、そのやり取りもかなりあっさりしたものである。キャラクター選択を間違えるとプロテイン入りのチョコを渡されるといったハズレ枠もある。どうしてこうなった・・・

 

それどころか女の子同士の甘い百合チョコイベントがストーリーで発生している始末である。

 

直江太結というキャラクターがいる。

ポジションはショートで、レギュラーではないが2番手ショートとして起用されていて、守備が上手く、バントも上手く、ピッチャーもできて(アンダースロー)結構便利なキャラな上に、小柄でお下げで可愛らしい「たゆたゆ」の愛称でユーザーからも人気のあるキャラクターだ。 

そんな彼女が顔を赤くしながらチョコを渡した相手はまさかのリーゼント女子である。

そこは主人公じゃねえのかよ!?

リーゼント女子(「リーゼントネキ」とユーザーからは呼ばれている)はある意味男よりも男らしいが、そこは相手は主人公(プレイヤー)であって欲しかった。でもたゆたゆならきっと主人公にもチョコを渡してくれているはず。義理チョコだろうけど。

 

有原翼というキャラクターがいる。

 この作品のいわゆる主人公(ヒロイン)で、キャプテンで3番ショートでピッチャーもできて美少女という完璧超人である。プリコネでいうと○コリーヌのポジションである。

いわゆる最強キャラで、ほとんどのプレイヤーが彼女を使っているメインキャラである。

野球は完璧な一方で、勉強はまったくダメというギャップも可愛い。


しかし彼女の頭の中は野球の事でいっぱいである。


主人公は彼女の事を下の名前で「翼」と呼んでいるのに、恋愛に発展する要素はまったく見られないという残念さである。

この翼に関しては、公式設定(小説)でも中学時代彼女に好意を抱いたチームメイトをバッサバッサとフラグをへし折っていたという昔話がある。

うっかり彼女との恋愛ストーリーが始まるのかなと期待すると、痛い目を見てしまうので要注意だ。・・・でももしかしたら今後友情が恋愛に発展するかもと期待したくなるのは俺だけだろうか。
 

河北智恵というキャラクターがいる。

 部活結成組という女子硬式野球部最初のメンバー4人の内の1人で、作品でもセカンドの控えというポジションながらもカードや出番が多く優遇されている「ともっち」の愛称でユーザーに人気のあるメインキャラの1人である。


しかし、彼女の頭は幼馴染の翼の事でいっぱいである。

 

 口を開けば「翼」、主人公をカラオケに誘ったと思ったら「翼は都合が悪かったから」、お正月には2人羽織で翼に襲い掛かるというネットがざわつくシーンもあった完全に翼にべったりな女の子である。

ユーザーからは「ともっちはガチ」と言われる始末である。だがそれがいい。

もういっそすがすがしいのでともっちにはずっとこのままでいてほしいものである。


野崎夕姫というキャラクターがいる。

 打ってはホームラン連発、投げては150km/h台の「ハチナイの大谷翔平」と言われる夢とロマンが詰まった選手で(ただし、三振が多くコントロールに難がある)、見た目もスタイル抜群、性格もおしとやかでユーザーから大変人気のあるキャラクターである。


しかし、彼女の憧れのお相手は倉敷先輩である。

 

倉敷先輩は女子硬式野球部のエースで、夕姫とは小学校の先輩後輩の関係である。

ちょっと家庭に問題を抱えている素行に問題があった女の子で、ユーザーからは「ぼっち」と呼ばれる誰とも馴れ合わない一匹狼である。

その割に同学年や後輩たちにモテモテで、水族館やらバンジージャンプやらバレンタインに付き合わされている(ぼっちとは)。

そんな倉敷先輩を振り向かせるべく、夕姫がオシャレとメイクの勉強をしてバレンタインデーに挑むというストーリーもあるくらいだ。そこは主人公じゃないのかよ・・・


そんなハチナイだが、恋愛要素がまったくないわけではない。

引っ込み思案で主人公と同じ小学校だった(?)宇喜多茜、運動が苦手な図書委員だけど野球部に入った初瀬麻里安、主人公を追って高校に入って来た中学の後輩小鳥遊柚、ライバル校の1つ向月高校の時期エース潮見凪沙の4人が主人公に好意を寄せている事がストーリーで明らかになっている。他にも近藤咲という中華料理店の娘も主人公に好意を寄せているのでは?と言われている結構距離の近い相手だ。

 

ただ、普通のギャルゲーならメインキャラの後に攻略したくなるキャラばかりだ。

 

彼女達は確かに可愛い(特に柚と凪沙)。でもメインで攻略したくなるキャラというよりは、翼やともっちや夕姫の後にルートに入りたくなるキャラなのである。

いや、現実なら4人もの相手から好意を寄せられるなんてめったにないことだし十分すぎるのだろうがスマホゲーの中でくらい夢を見させてもらいたいものである。

 

だってゲームって、現実じゃできないことを体験する場なのだから。

 

例えば現実じゃできない大冒険をしたり、世界を救う熱いバトルをしたり、色んな女の子達からモテモテになったり、お姫様を救って英雄になったり・・・

・・・それ、プリコネでできるやん。


いや、プリコネはプレイしたことないので知らんけどアニメを見た限りじゃ大体そんな感じのストーリーが展開されているはずである。だからそういうゲームがしたい人はプリコネをすればいい。 

 

俺はハチナイがしたいんだよ。

 

私がハチナイを知ったのは、アニメからであるが女子野球で甲子園を目指すというストーリーや彼女達の物語、そしてゲームの絵のクオリティに惹かれて私はハチナイを始めた。

「遊んでみたい!」と思ってハチナイを始めたのである。

最近はのめり込みすぎて、ちょっと時間使いすぎかなと思う位だ(ダメじゃん)。

スマホゲーはいつか、サービス終了する。

 

それはきっとどんな人気作品でも例外ではなく、ハチナイも(多分)翼たちが3年生で引退もしくは卒業したら(現在2年生の冬までストーリーが進んでいる)ハチナイもサービス終了してしまうだろう。


だが、それがいい。

 

終わらない物語ほどうつくしいものはない。でも、ゲームはいつかエンディングを迎えるものなのである。いつか遊べなくなり、時間をかけて育てたチームや選手のデータは消えてしまう。

だからその時が来るまでに、ハチナイを精一杯プレイしようと思う所存である。・・・最近はちょっとのめり込みすぎなので、1日30分以内には押さえたいけれど。

でも私は自身を持ってこう言える。


スマホに替えてよかった。

 

 パソコンでも遊べるらしいけど、ウチはネットが通ってないし不便らしいから。

スマホに替えたから、私はプレイしたかったハチナイを遊べてるし、翼たちの物語を味わう事ができているのである。

「ゲームなんて時間の無駄」「いつか終了するのに意味あるの?」という声もあるかもしれない。

でも、私にとってハチナイは生きがいであり、ハチナイをしている時は生きていると感じられる時間なのである。

ハチナイ、ありがとう。

ありがとうハチナイ。

これからもプレイし続けるので不具合とメンテナンスはなるべく少な目でお願いします。


そしていつか、野崎ちゃんとイチャイチャさせてください。


あなたが読みたいと思ってた文章、書きます。