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支えになった対応は 小6で不登校した私の教育支援センター体験記

 小学6年生で不登校した松田佳純さん。その後に通った教育支援センターについて「教育支援センターは私を守ってくれて、認めてくれた居場所」と語ります。教育支援センターへ通うことになったきっかけや当時の気持ちを聞きました。また、教育支援センターの職員のこんな対応が大きな支えになったということについてもうかがいました。

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――不登校になったいきさつからお聞かせください。

 私が不登校したのは、小6の10月でした。ただ、これが決定的な理由ですと言えるものがなくて。学校からの帰り道、いつものように友だちと話しながら帰宅していたときに「ここはなんかちがう、私のいる場所じゃない」と、ふと思ったんです。その翌日からパタッと行かなくなりました。

 いろんな人から「どうして学校へ行けないの?」と聞かれましたが、なぜ行けないのか、自分でもよくわからないので、理由を問われるたび、つらかったです。両親からも「何か理由はあるでしょ?」とよく聞かれましたが、はっきりしない私の答えに「じゃあ今日は休むか」と、しぶしぶ納得する感じでした。両親には「学校を休むことは悪」という思いがあったのか、私のことを毎朝起こして学校へ行かせようとしていましたし、玄関でうずくまる私を引っ張っていこうとすることもありました。

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