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「同級生の自殺を機に私の時間が止まった」1児の母親が語る「私の不登校」
現在フリーライターとして活躍するゆかさんは、高校生のころに約1年間、不登校を経験したそうです。飲酒・喫煙などで警察に補導されるなどもしたゆかさんですが、「あのころがあったから、今の仕事に就くことができた」と言います。ご自身の不登校体験を書いていただきました(※写真はゆかさんの大好きな本たち)。
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高校1年生の冬の終わりにクラスメイトが自殺をしました。理由はよくわかりませんでした。いじめられているわけでもなく、成績はつねに学年上位でした。何かが彼を死へと追いやり、雪の降る日の朝に電車へと飛び込ませたのです。
私は彼と特別に仲がよかったわけではないものの、席が近かったため勉強をよく教えてもらっていました。にも関わらず、私は彼が死んでしまうほど追い詰められていることにまったく気づきませんでした。もっと優しくしていれば、もっと彼のことを気にしていれば自殺をとめられたかもしれなかったのに。
「自分は生きているかぎり、誰かに何かしらの影響を与える存在なのだ」。その事実に心の底から怖くなりました。そしてそんな私がこれからどのように生きていけばいいのか、人間としてどのような態度でいればよいのか、わからなくなっていました。
私だけ時間が止まっている
でもまわりの先生やクラスメイトを見渡してみると、友人が自殺したにも関わらず、しばらく経つとそんなことを忘れたかのように受験勉強に精を出していました。自殺した当初はこの世の終わりのように大泣きしていた女の子も、ショックで言葉を失っていた男の子も、平気な顔をして模擬試験対策に取り組んでいました。
自分だけが、彼の死の影から抜け出すことができずに時間が止まっているようでした。
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『不登校新聞』note版
日本で唯一の不登校専門紙です。創刊前年の夏休み明け前後に発生した中学生の自殺等をきっかけに、「学校に行くか死ぬかしないという状況を変えたい…