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「気持ちがしんどいとき、どうすればよい?」不登校の子を持つ先輩パパママの実践から学ぶ親がつらいときの乗り切り方

 親だってつらいときがある――。不登校の子どもを持つ親にとって、「そんなことを考えてはダメ」と思いながらも、つい吐き出してしまいたくなる瞬間があるのではないでしょうか。では、不登校の子の親の気持ちがしんどくなったとき、先輩パパママはどのように乗り切ってきたのでしょうか?不登校取材歴約20年の記者がこれまでの取材から得た方法をご紹介します。

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 不登校でもっともつらい思いをしているのは子どもです。しかし、不登校の取材を約20年続けるなかで、「親だってしんどいんです」という話を多く聞いてきました。カウンセラーに相談したら「あなたの育て方が悪かった」と言われて、さらに傷ついた親もいます。「ママ友に会いたくないから遠くのスーパーへ行く」、「部活帰りの学生たちを見ると涙が止まらなくなった」という話も何度も聞いてきました。では、不登校の親の先輩たちは、つらい時期をどのように乗り切ってきたのか。実例をご紹介します。

物理的な距離 本音を話す

 しんどい気持ちの乗り切り方として、2つ紹介します。

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