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"FACTFULNESS(ファクトフルネス)"を読めてよかった。

noteを含めたネットメディア、TwitterなどのSNSで読んでよかった、という声が聞こえ、気になり始めた。社内でも、読んだほうがいいよとおっしゃっていただいたので本を購入することにした。


note内でも、徳力基彦さんが本を読むべきという力強い記事を書いている。

2週間ほど、空き時間を使いながら読み進めていった。この本から私が読み取れたことを短く書き起こしてみる。


私の持っている世界を測る知識は古い

この本では、細かい数値は省いた各国の経済・健康状況・男女格差の調査した時系列データを示したグラフが載せられている。


さらにインターネットを介して、世界の過去から今にかけてについての人口や所得変動のアニメーションを用いたグラフを見ることができる。



グラフアニメーションを過去から現在まで流して見るみることで、所得に関する知識が古かったことがわかる。とくに、中国やインドの所得平均の伸びが凄まじい。ぜひ、income(所得)や

このように、統計データから見て取れる過去から今にかけての世界の変化に関して、先進国に住んでいる人間が学校の授業や、世間のニュースで言われているような古いデータを元にした思考をやめ、今の知識を取り込もうという啓蒙が書かれているのが本書、ファクトフルネスだ。


先進国・途上国という二極の分け方は古い

先進国と途上国という分け方を社会科の授業で学んだ。その考えは今も続いていた。けど、ファクトフルネスの本ではそのような二極の考え方は古い考えとのことだ。生活水準をレベル1,2,3,4の4段階に分け、同じ生活水準レベルであれば、先進国であろうが、途上国であろうが変わらないという結論となっている。寝室や、台所、車の所持などを含む。例として炊事の話が出ていて、レベル2と呼ばれる所得水準の人たちの場合は、焚き火をつかったコンロにより煮炊きをするという紹介が写真付きで出ていた。


Dollar Streetと言われるページを開いて、豊かな人とそうでない人のグラフを動かしていくと、様々な国で、同じような所得だと似たような生活環境であることがわかる。

この所得スライドを動かしていけば、出てくる画像が変わっていく。


皆、豊かになっていく

世界は貧富の差があるが、皆所得が増えていく。そして所得が増えることで読み書き以後の教育を受けることができ、より現代的な生活を行えるようになっていく。ワクチンを受けることで子供が死ににくくなり、子供をたくさん産むことで人口の減少を防いでいた時代が終わる。子供一人あたりの教育費をたくさんかけることができるようになり、より豊かな生活が次の世代に伝わっていく。


データを見るだけで、考え方を変えなければいけない、常識であった貧しい国、人口爆発、戦争の拡大、飢餓などマイナス面であった出来事は減少しつつあることがわかる。知識のアップデートをしつつ、ドラマティックな勧善懲悪のような出来事に意識されることなく、平穏に暮らし毎日積み重ねることがとても大事なのか、と納得した。


著者について知ることができた

著者はハンス・ロスリングさんで、スウェーデンの方であり、TEDの講演で有名であることを知った。

ハンス・ロスリングさんはすでにこの世にはいない。膵臓がんで亡くなった。ギリギリまで本の編集をしていたのか、と、読み終えるときに膵臓がんで亡くなったことが書かれていたときに深く考え込んでしまった。知識をアップデートせよと世の中に説く使命があった、と本で記載されている。


ファクトフルネスの本が翻訳の流れ

翻訳者の一人、上杉周作さんがファクトフルネスの翻訳の流れについてnoteの記事に起こしているので読んでみた

世代が代わるにつれ、年代が進むにつれ、学校で習っていた世界はすっかり形を変え、想像上の貧しい人たちも消えている。とにかく世界は良くなっているのである。一般の人たちの行動がよくなっていき、世界全体が底上げになっている。悲観することはない。元気よく生きていく考えが生まれた。


この本を読めてよかった。生きている間に意識や、知識を変えていければよいな。

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