SEOアフィリエイト【2024年6月】レポート
SEOアフィリエイトについて、2024年6月のレポートをお送りします。
2023年~2024年6月前半頃のSEO状況に基づいた内容です。
2024年前半までのSEO
2023年~2024年6月時点のSEOの傾向としては、ドメインパワーの影響が大きいこと、法人サイトや公式が強いこと、が挙げられます。
もちろん2022年以前までのSEOの基本も全て踏まえた上で、です。
ドメインパワーが検索順位の算定に入っているのは、SEOの初期からであり、かなり昔からそうなので特筆するようなことでもありません。
そうなのですが、それが徐々に強くなってきて、現在では、ドメイン評価の割合が大きすぎるくらいで、もはや行き過ぎかと思えます。
法人のドメインを上に強く上げる傾向は、割と最近の話です。
ここ数年~5年で強化されたのか。
それから、検索した内容に関する公式サイトがあれば、その公式サイトを上位表示するのもあからさまになっている。
これは、ここ1年2年くらい強化された印象ですが、現在では法人ドメインよりも、さらに強い印象。
総じて、2017年12月のいわゆる健康アップデート以前と以降では、SEOの世界が少し違うものになってきたように感じます。
アフィリエイトの基本技が通じなくなった
ツイートにも書きましたが、アフィリエイトの基本技が通じなくなってきたということに注意せねばなりません。
例えば、タイトルに狙ったキーワードを入れるという基本中の基本があります。
検索結果をよく見ますと、1~4位の記事タイトルに必ずしもキーワードが入っていなかったりする。
ではなぜそれらの記事が上位を取れているのか?
それは簡単で、前述した、法人サイト(知名度のある企業や大企業など)、巨大なキュレーションメディア、公式サイトなどだから。
逆に言いますと、タイトルに狙ったキーワード入れたからと言って1位が取れない時代になりました。少なくともこの傾向は明らかにあります。
加えて、驚くことに、ある程度適当な記事でも、ドメインパワーだけで1位になっていたり。
個人アフィリエイターは絶望的
こうなると個人アフィリエイターは絶望的になってくる。
法人ではないし、公式でもないし。
巨大なキュレーションメディアをやるなら、外注ライターなどで組織化して1000記事以上とか必要になって無理でしょう。
がんばって100記事とか数百記事書いても、巨大サイトではないのでドメインパワーでは劣る可能性が高い。
あえてミニサイトで取り組むという逆張りもありそうですが、ピンポイントに狙ったスモールワード、ニッチワードでも1位が取れない、少なくとも取れにくくなってるんですね。
だからペラサイトも、ほぼ見なくなりました。
稼げないでしょう、1記事だけで完全放置ではドメインパワーが無いから。
それから、競合サイトの記事と張り合ってるようなキーワードに関しては、どんなにいい記事を書いても、個人サイトの記事は上がれなくなりました。
ドメインパワーが強ければ、ある程度適当な記事でも1位になれる。
それから公式サイトはほぼ必ず1位。
月10万円は稼げない
以前の有料noteにも書きましたが、これからアフィリエイトをやってみたいという初心者の方ですと、月10万円は稼げません。
「アフィリエイト月10万円の壁の突破は初心者には無理という話。」
https://note.com/futenrei/n/nb1e57b7d85a6
月5万円稼げれば立派、おそらく、うまくいって月2万円くらいでしょう。
そもそも、検索結果の1ページ目に入ることすら無理かもしれませんから、そうなるとアクセスがほぼ無いとか、数年しても売上0円とかもありえます。
ですから、毎月10万円以上稼ぎたい方は、他の副業をやったほうがいいです。
少なくともこれから2~3年後までなら、ドメインを取ってWordPressを立ち上げてアフィリエイトをやるよりも、どこかでアルバイトしたほうが稼いだ総額は多くなるのはほぼ間違いなさそう。
アルゴリズムが漏洩した事件
Googleの検索アルゴリズムが漏洩した事件がありました。
いろいろなことが明らかになりましたが、SEOを学んだ人なら、ほとんどが知ってた内容だったはずです。
そこには、ドメインパワーが影響することや、運営期間が長いほうが有利ということも記載されていました。
そしてGoogleが公式に否定したり、認めなかったことも嘘だったことが判明。
つまり、今後も、Googleがアルゴリズムについて声明を出す内容は嘘の可能性があるということになります。
Googleが変わってしまった?
Googleが変わってしまったという情報がありました。
検索エンジンの開発に大きく貢献して有能だった責任者の方がリストラされて、今は違う責任者になっているとか。
理由として、ユーザビリティを重要視する前任者に対して、それよりもGoogleの利益や広告を重視することに変えるためのリストラがあったとかなかったとか。
それが今の検索結果、検索アルゴリズムにどのくらい関係あるのかは知る術もありませんが、何となく以前と違う印象になってきた頃、2017年~2018年以降、そしてここ数年と時期が重なっているかもしれません。
これが事実なら、現在のSEOの傾向は、ますます強くなっていく可能性すらあるでしょう。
競合が強い
SEOアフィリエイトで稼ぎにくいことは、現状のSEOアルゴリズムで個人アフィリエイターが不利、すなわち検索エンジンでの上位表示が困難になってるという、上記の話もあるのですが、別の要因もあります。
あまりにもノウハウが成熟しすぎているのと、できる人が増えすぎたという、競合サイトの問題も影響しています。
私もそうですが、アフィリエイトの正しいやり方を知ってる人がやり続けているので、累積的にわかってる人が増えます。そしてさらに経験値を上げている。
キュレーションメディアなどは、集団で運営しているので、ライターのみならず、SEOコンサルタントなんかも雇って対策してるはず。
上位表示している多くの記事が長文で、厚みがあるし、リライトして修正が入るのも早い。
PVだけでなく、売上の件数も取り合いになってますから、アクセスも売上も増やすのが困難。
少なくとも自分だけ総取りするのが、ほぼ無理なわけで。
儲かった話をあまり聞かない
そういえば、SEOアフィリエイトで儲かったという話をあまり聞かなくなりました。
定期的に、ブログや本あるいはSNSなどで、儲かった話を披露するアフィリエイターが現れますが、それが出現しなくなった印象。
では、それらの売上は、どこにいったのかと言えば、法人やキュレーションメディアだと想像しています。彼らは何百万儲かっても自慢話はしません、会社での出来事ですから。
そして、さらに向上することを課せられているはず。
それから、仮に、アフィリエイトで儲かった話が出ていたとして、必ずその時期に注目してください。
数年前とか、ましてや健康アップデートより前の時期に儲かってた話は、真実だとしても、今はそのやり方では通用しませんので、参考にはなりません。
変化が早い
何にせよ、変化が早いと感じます。
アルゴリズムの変化もそうですが、世の中の変化も。
よって、案件が売れなくなるのも、案件が終わるのも早くなってる印象があります。
何かの商品やサービスが、すごく売れるということも難しいことなのですが、売れなくなるのも早くなっているのかもしれません。
こうなるとアフィリエイトのジャンルも、1つだけで稼ぎ続けるのが難しいわけです。
もちろん、検索順位の1位でいられる期間も短くなってると思います。
リライトしないままの過去記事の検索順位が落ちるのも早い。
PV自慢はダメ
これは蛇足なのですが、PV自慢はダメということ。
PVだけをアピールする方が、いつの時代もいます。
100万PVいったとか、最高で300万PVだとか。
それは達成しただけ、すごいです。
ただ、肝心なのは、それでいくら稼げたのかということ。
PV自慢してる人は、大抵、あまり稼げてません。だからPV自慢になるわけで。
そしてPVが大きいほど、SEOにかなり依存しているので、PVも売上も不安定になりがち。
個人でアフィリエイトをやる人は、売れる組み立てを練って、少ないアクセスでもコンバージョンを取れる、売るアフィリエイトをやるべきです。
それでPVが伸びると、売上が大きく伸びる。
すなわちアクセス増加は手段であって、目的ではありません。
アフィリエイトはオワコンか
アフィリエイトはオワコンか、という話題が、いつの時代もあります。
2024年の時点で「アフィリエイトはオワコンではない」と言えます。
理由は、稼いでいる人がいるから。
私も稼ぎ続けているから。
ただ、個人のアフィリエイターにとっては、ますますオワコン化していってるということは、言えそうです。
このnoteにも書きましたように、いろいろな理由で、アクセスや売上が作りにくくなっているからです。
アフィリエイトの正しいやり方を知ってる、継続して取り組む、これらだけでは、どうしようもない現実。
現状のSEOアルゴリズムが変わらない限り厳しいですし、もしこの傾向が、ますます強くなっていくのであれば、来年くらいには個人がやるアフィリエイトが本当にオワコンになる可能性はあります。
まとめ
どうしても、この窮屈なSEOアフィリエイトの状況を記録しておきたくて、このnoteを書きました。
かくいう私は、アフィリエイトを15年以上やってきました。
昔は専業でした。
現在は兼業ですが、今でも複数サイトを運営している現役アフィリエイターです。
毎月、生活できるくらいの金額は稼ぎ続けています。
しかし、これしか稼げないという思いが強いです。
なぜなら、アフィリエイトの知識や経験値、あらゆることを合わせても、中級者から上級者である自負があるから。
作業量的にも、やってるほうでしょう。
よって、初心者の方には残念ながら、儲けるのは、ほぼ絶対無理と言えます。
かなりうまくいって月1~2万円くらいかなと。
1か月1~3万PVで10~20件を獲得するイメージ。
この話は、ASPの社員さんと個人的に話をした感触で、個人アフィリエイターは壊滅状態に近いようなことをおっしゃってましたから、これにも合致します。
いい記事を書くこと、ユーザーに価値のある記事を書くこと、これだけは鉄板法則だったはずですが、それをも通用しなくなりつつあります。
では、どうすればいいのか?
それが、どうにもならないんですね。今のアルゴリズムでは。1位が取れない。
ドメインパワーが強いところが優先されるから。
だから、キュレーションメディアを運営するアフィリエイト集団も、法人のドメインからディレクトリを間借りしてやっているのでしょう。
そんな彼らも、大企業や公式サイトに阻まれて1位が取りにくい状況だったりしますが。
私の記事で1位もありますが、かなり減りました。むしろ少数。
1ページ目になんとか入ってる状況で、よくて4位とか。
もしかすると来年には、1ページ目にすら入れなくなってしまうかもしれません。
ただ、生き伸びる道は、まだあるんです。
サイト内の売るための導線を作っておくことや、売れる記事、売るための記事を書くこと。
こうすればアクセスが少なくても、きちんとコンバージョンしますから。
結局は、いい記事を書くこと、ユーザーに価値を提供する記事を書くこと、に戻りますね。
これらはSEO的に効果を発揮しにくくなりましたが、サイトを訪問してくれたユーザーに対しての信頼感を得ることには貢献します。よって、売れます、成約が取れます。
あとは売れるキーワードを探す、売上につながりそうなキーワードを見つける、お宝ワードを発見する、こういった地味な努力を欠かさないことでしょうか。
では、今回のレポートは、このあたりで終わりにします。
アフィリエイト歴10年越、某ASP元ブラックランク専業でした。現在は他の仕事と兼業となっています。人それぞれに合ったアフィリエイトの手法や戦略をアドバイスしたい と考えております。