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超訳 ダ・ヴィンチ・ノート:神速で成長する言葉(2019/9/18)/桜川 Daヴィんち【読書ノート】

ナポレオンも、ビル・ゲイツも、貪り読んだ!
「地球史上、最も重要なノート」に書かれた思考法と仕事術とは。
レオナルド・ダ・ヴィンチが書き残した膨大な手稿8000ページを読み解き、知るだけで人生が変わる方法論として体系化!


あなたの知らなかった、「最強のビジネスパーソン」ダ・ヴィンチの、
超実践的ルール集。
「没頭のみが輝かしい未来を開く」
「勝者とは、始める人ではなく続けた人のこと」
「よく考えない人は、誤ることが多い」
「好きなことしか身につかない」
「パーフェクト・ロールモデルを持て」
「イノベーションではなく、リノベーションで生み出せ」
「まず映像を頭に浮かべて、それについて話せ」
「会話では共感だけを意識せよ」
「メモ魔になれ」
「自らサロンをつくり、熱く語れ」
没後500周年で脚光を浴びるダ・ヴィンチが教えてくれる、
驚くほど現代に通じる珠玉の知恵!

自尊力・没頭力・洞察力・創造力・対人力・実践力・幸福力の「7つの力」で分類されおり、著者はこれらを総称してダヴィンチ力と呼んでいる。

勝者とは始める人ではなく続けた人のこと

勝者とは、単に始める人ではなく、続ける人である。これは「継続は力なり」という言葉でよく表される。実際、ダ・ヴィンチも「私は続けるだろう」と語り、彼の8000ページに及ぶノートは、その継続の証。彼のように、続けることで多岐にわたる分野での才能が開花する。
特にFPのような専門職では、知識を継続的にインプット・アウトプットすることが必要。この過程で脳が鍛えられ、個人としての成長が促される。現代は情報やサービスが目まぐるしく変わるが、新しいものに追われすぐに方針を変えるのは適切ではない。何事も挑戦には壁が伴う。その壁を乗り越え、継続することが本質的な問題であり、このマインドセットが求められる。

質素に才能を育め(没頭力)

成功者の中には節約家が多い、と著者は述べています。ウォーレン・バフェット、イーロン・マスク、マーク・ザッカーバーグなど、彼らの名前は有名ですが、実は節約家が多いことも知られています。バフェットの節約ぶりは話題になりがちですが、他にも大金持ちでありながら節約家である人が多いです。ダ・ヴィンチも、当初は日々を凌ぐだけの生活でした。しかし、逆境の中でも前向きに取り組むことで、真の才能を発揮できるのかもしれません。SNSでの自慢話に耳を貸すより、真の才能を追求し、情熱をもって専念することが大切です。

忠告を必要とする人は、しばしばそれを避ける(対人力)

「忠告を必要とする人は、それを避ける」というのは対人力に関する指摘でした。古くからの故事に「憎くては叩かぬものぞ 笹の雪」という言葉があり、これは愛情の深さを示すものです。ダヴィンチ自身も批判には柔軟に対応し、必要ならば自分を修正していました。アドバイザーやコンサルタントとしては、本当にお客様のためには、時に厳しい意見や指摘も必要だと感じます。

専門家の知識を取り入れ、成長を追求せよ(実践力)

ダヴィンチのToDoリストには、彼が他者から学び取ろうとしていた事項が多数記載されていました。彼のような天才であっても、他者の知恵を借りることの価値を認識していました。このように、どんなに優れた人物でも、専門家からの助言や知識は不可欠です。今の時代は複雑化しており、特定の分野の専門家の意見を取り入れることが、更なる成長への一歩となるでしょう。

知識を他者に伝えることで、真の理解へとつながる(実践力)

5つ目のポイントは「知識を他者に伝えることで、真の理解へとつながる」とのことで、これは実践力として明記されています。
アウトプットの価値に触れて、ダヴィンチは「私のノートを読むことで私を理解できる」と伝えています。彼がノートを書き続けた背景には、知識を次世代に伝えるアウトプットの精神があったのでしょう。
FPとして、インプット能力は優れていると感じます。FP資格の取得には、十分な知識の吸収が不可欠ですが、それに続くアウトプットは十分に行われていますか?
アウトプットが不足していれば、その知識は真に理解されていないのかもしれません。他人に伝え、理解してもらう能力が身につくことで、初めてその知識が自分のものとなると考えます。
現代のツール、例えばブログやメルマガ、SNSなどを利用して、読者に対して的確なアウトプットをすることが重要だと感じます。

徳は真の価値を持つ資産であり、所有者にとっての最大の報酬(幸福力)

最後に、「徳は真の価値を持つ資産であり、所有者にとっての最大の報酬」というテーマが幸福力の節に掲げられていました。
物的な富、具体的にはお金は常に失うリスクと共に存在しますが、「徳」は永遠に持続します。この考えはダヴィンチの哲学に根ざしています。
多くの人が、大きな富を持てば安心できると感じるかもしれません。しかし、私の知る限り、富裕層でも資産の保全や増加に関する心配は尽きないようです。
お金自体が生活の目的となると、本来の価値を見失いがちです。ダ・ヴィンチの指摘するように、真の価値とは「徳」にあるのではないでしょうか。我々FPも、資産運用やライフプランのアドバイスを提供する専門家として、「徳」の重要性を忘れてはなりません。徳に基づいたアドバイスこそ、真に価値のあるものとなります。
経済的に余裕のない状態では、他者への貢献や徳の追求が難しくなることもあります。そのため、お金や資産は他者への貢献を実現する手段として位置付けるべきです。
資産を増やすだけの目的でアドバイスを提供するのではなく、真の価値を追求する視点を常に持って活動することが必要だと感じます。


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