自分の声で寝落ちする夜があってもいい
眠れない夜に、自分で自分に読み聞かせをする「セルフ読み聞かせ」をしている。
「寝る前に声を出したくねえ!」「セルフ読み聞かせはつまり音読では?」と己の中の野党が言っている。
けれどもセルフ読み聞かせは、自分の好きな文章を、自分の好きなスピード、声量、情緒でのんびり読めて、耳からも目からも満足して眠れるパーフェクト行動様式なのだ。
文章の胡散臭さと、「セルフ読み聞かせ」というキテレツワードがせめぎ合っている。
今回は、寒い夜にほっこりできる「セルフ読み聞かせ」とは何か、セルフ読み聞かせにおすすめの絵本と共に記録を残していければと思う。
眠れなくて色々試してみている方、謎の行動様式を知りたい方、夜についてのんびり書いている文章が読みたい方におすすめの記事です。
夜のことは好きだし、嫌いでもある。花占い。
人生ゲームを夜通しやって眠らなかった夜は今も好きだし、不安があって眠れなかった夜は今思い出しても好きじゃない。
スッと眠れる夜は好きだし、眠れても途中で何度も目が覚めてしまう夜は苦手。
「夜が来て、朝が来る」ということは単純な繰り返しのように見えるけど、大好きな夜やイマイチな夜など色々な形の「夜」があって、割と毎日「今日はどんな夜だろうな〜」と考えたりしている。
「一体今日の夜はどうなってしまうのだ…」とネガティブ夜予想をしたりもする。夜を待つ時間にも色々ある。それはそう。
これまで積み重ねられた多彩な「夜」の中に、最近新しく入ったのが「セルフ読み聞かせの夜」だ。
冬になって布団との親密度が上がる中、「読み聞かせ」特有のあたたかさで、一層ぬくぬくした夜ライフを楽しんでいる。
結局セルフ読み聞かせとはなんなのか?手順とともに見ていこう。
セルフ読み聞かせの手順
①コツを会得する
セルフ読み聞かせは、文字通り自分で自分に読み聞かせをすることである。
ここで、音読ではなく「読み聞かせ」にするコツは、読み聞かせる相手(自分)のことを思いやって優しく読むこと。
そして眠らせようとすること。字面こわ。
私は読み聞かせ文化にあまり触れてこなかったのだけれど、「読み聞かせ」という言葉の響きからは子供に対する愛情や、なんだかほっこりするようなあたたかさを感じる。それは、「聞かせる相手」への意識であったり、楽しませようという心に由来している部分があると思う。全て推測だけれど。
音読と読み聞かせの違いについて、フリーアナウンサーの方のサイトにこんな記述があった。
相手への思いやりとあたたかさ、読み聞かせのキーワードかもしれない。
それを自分に向けるのだから、自分が求めている思いやりやあたたかい言葉を自分で生み出せるのである。SDG's。
とにかく、「今日も一日お疲れ〜〜〜!!!よく寝な〜〜??」という気持ちを自分に持つのがコツである。あたたかい気持ちを己に持つ時間を取ると元気になる。
②自分が好きそうな本を選ぶ
コツを得たところで早速セルフ読み聞かせの実践をしていく。
本選びでも必要なのは、「自分を読み聞かせの相手と捉える」ということである。
本を選ぶときに「自分はどんな本が好きそうかな〜〜〜??」と考える。私も「不適合はどんな本が好きだろうな…」と思いながら作品を探している。第三者視点が過ぎる。幽体離脱しているのかもしれない。
読み聞かせでは定番の絵本はもちろん、SF、ミステリー、ホラーでもいい。自分がほっこりしそうだな〜癒されそうだな〜というのを意識する。
ちなみに私はホラーが苦手なので癒されない。幽が来てしまうと思って眠れなくなる。離脱している場合ではない。
絵本は家に数冊あるけれど、最近Kindle Unlimitedに加入して、絵本がたくさん読めるので、色々読んでみている。絵本は表紙やタイトルからほっこりできるものも多いから、選ぶ段階からほくほくしている。
③読む
とにかく優しくまったりと読む。心の中でも口に出してもいい。心の中であっても、自分の好きなように読めればヨシ!想像できるのであれば自分の好きな声優さんとかに読んでもらってもいい。脳は自由。
最近は顔が寒いし、口先が冷たくなるから、私は布団の中に入って読んでいる。
口に出して読むから酸欠になる。息も絶え絶えに布団から顔を出す。まったりとは。
そうこうしているとだんだん絵本に癒されてか、眠くなってくる。酸欠かもしれない。それはよくない。
④寝る
赤ちゃんのように寝る。読み聞かせの集大成。
口角を上げて眠りにつけたら SO GOOD.
不適合女、セルフ読み聞かせの一句。
セルフ読み聞かせにおすすめの絵本
上で言ったように最近Kindle Unlimitedで絵本をよく読んでいるので、そこから特に好きな本2冊をご紹介します。
最近99円で2ヶ月くらいサブスクできたので、ご興味のある方は是非。もしかしたらもう終わったかもしれん。わからなくて悔しい。
①さくらともこ(著)・塩谷守男(絵) 『ねむっちゃだめだよかえるくん」』
7匹のかわいいかえるたちが冬眠の時期で眠いのをこらえて「雪」を見ようとするおはなし。
さくらともこさんの<かえるくんシリーズ>は、ストーリーもほっこりしていて、言葉選びも可愛くて、本当に優しい気持ちになれる。
塩田守男さんの絵も、それぞれのかえるくんたちに対する愛が感じられて、描き分けられた服の模様も、一匹ずつ違う表情も永遠に見ていられるほど魅力的。
時期的には「サンタさんだよ かえるくん」もオススメ。サンタさんと無邪気なかえるくんたちの交流に思わず目を細めてしまう一冊。
いつか、眠れない時は少し落ち着いて自分を労う読み聞かせをする夜があってもいいと思う。
②鈴木翼(著)・あおきひろえ(絵) 『おふろでなんでやねん』
銭湯のドアを開けたらハワイ、シャンプーして目を開けたらアフロになってる…ほんとうに「なんでやねん」…フフフ…となる本。
子供の頃の謎の空想をギュッと詰めたような本で楽しい。
こちらもシリーズでいくつか作品が出されていて、「なんでやねん」シリーズは一冊読んだら、そのめちゃくちゃなボケにハマってしまってどんどん読んでしまう。
「なんでやねん!」と声に出すのも楽しくて、セルフ読み聞かせ的にも大変満足なシリーズ。
特におすすめしたいのはこの2冊。自分で探してみるのも楽しいし、是非紹介した本も読んでみてください。
セルフ読み聞かせについては以上。
今日はめちゃくちゃ寒いのに手袋をせずに歩いたら、指が真っ赤になってしまった。
自分を労って豆乳鍋を食べる。
「スキ」!占いも更新されています。
それではまた来週。良い夜を。
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