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レアルマドリードvsエルチェ【レビュー 】

こんにちは。週末に行われたラリーガ第27節レアルマドリーvsエルチェのゲームを振り返っていきたいと思います。

レアルは3-5-2のシステムを使用してきました。メンバーはミッドウィークにCLのラウンド16アタランタ戦の2レグが控えているということで大きな変更がありました。まずCBにセルヒオラモスが帰ってきましたね。WBにはF.メンディとL.バスケスの起用。中盤にはクロース,モドリッチに変わりイスコとバルベルデ。2トップの一角にはヴィ二ウスjrを使ってきました。     対するエルチェですが、4-4-2の基本の形でしたね。エルチェが2トップを使用してくるので3バックで対応した感じでしょう。

前半1分の場面ヴァランからランニングしたヴィニシウスjrに一本のパスが入ります。その後バルベルデにボールが渡りクロスが入りますがシュートまでは行けず。ですがこれは一つの形でした。ヴィニシウスの裏へのランニングに合わせてボールを入れることが狙いであると感じます。

前半9分の場面ではくさびでボールを受けてエルチェのCBとRSBの選手がプレスを掛けますがRSBの選手の空けた背後のスペースにメンディがランニングをして、スルーパスが出るという形がありました。折り返しはシュートまで持っていけませんでしたが、とてもいい形でした。イスコとカゼミーロが戻り切れてないですね。

前半32分の場面ではエルチェが左サイドからのアーリークロス。L.バスケスのスライドが遅れてます。ペナルティエリアにマドリーの選手は4人、エルチェの選手は5人でマークは一人浮いている状態で決定機といえます。

直後の33分マドリーのロングカウンターの場面。バルベルデの推進力とヴィニシウスのスピードが活きました。ヴィニシウスは1対1の状況になり、後方からはエルチェの選手も戻ってきていますが1対1のカバーに目が行ってスプリントしているベンゼマに意識は行ってないですね。結果的にヴィニシウスのパスをフリーでベンゼマは受けます。ゴールにはなりませんでしたが決まっていてもおかしくない場面です。

前半44分の場面ではバルベルデのクロスから決定機でした。直前に激しいボールの奪い合いがあったのでクロスを上げる場面でエルチェの選手はボールヴォッチャーになっている選手が3人いますね。ペナルティエリア内には同数の4対4ですがエルチェの4番の選手がボールヴォッチャーになっているのでイスコがフリーです。結果的にイスコは空振りましたが彼のもとにボールがいっています。ベンゼマ,カゼミーロも直後にマークを外しています。

前半からよく見られた部分は3CBの両脇がハーフラインを超えて運んで攻撃を始めていました。特にナチョはパスを出してそのまま敵陣深くまで潜ったりしていました。その際はカゼミーロがCBの位置に入ってカバーしていました。                                またヴィニシウスの前線でのプレスは効いていた印象です。CBからのロングフィードも目立ちました。こぼれたところを中盤で回収してあわや決定機という場面が9分にありました。                     3CBがボールを持った際にはエルチェは2トップの選手が基本的に対応の形でした。エルチェは基本的に重心は低く持っていたのでレアルのCBの選手は数有利で楽にボールを回しビルドアップしていました。          イスコに関しては彼がボールを持つと良くも悪くもリズムが変わるのでもっと敵陣深くでボールを持つこととヴィニシウスの背後にボールを出せれば攻撃は良くなったと思います。イスコの守備は前線でのプレスはしていた印象がありますが、戻りは遅かったですね。                                                                  

エルチェはL.バスケスの背後を狙うような形でした。ヴァランのスライドの若干の遅れでクロスを入れたり、侵入していくシーンが見られました。   守備面では基本的に深い位置で守っていましたがロングカウンターで2回ほど決定機を作られました。いずれもヴィニシウスへ背後です。スピードのある選手ということは理解していたと思うので同じ形のカウンターを食らうのは対応がお粗末だったという感じですか。

システムの変更はなく後半戦です。

48分の場面ではベンゼマのシュートがあります。トラップは難しものでしたがさすがベンゼマというところです。この場面はエルチェ弾いたボールをメンディがダイレクトで折り返しというもんでしたが、やはりエルチェはボールヴォッチャーになってベンゼマを見失ってましたね。攻守の切り替えの場面ですね。ベンゼマにマークがついていればトラップが難しい分シュートまで持ってはいかれてないであろう場面でした。

57分はエルチェの決定機です。右サイドからのアーリークロスが上がって逆サイドに振られダイレクトで中央に落として走りこんできた選手がシュートの場面です。アーリークロスが上がる段階では3対3の同数ですがヴァランとL.バスケスとの間に大きなスペースがあります。L.バスケスは背後にエルチェの選手を背負っていたのでスペースを消せませんでした。本来はこのスペースを埋める選手が必要ですね。そのスペースにエルチェの選手が走りこんできますが折り返した選手も良く見れていたという感じです。レアルからするとこの選手をフリーで走りこませてはいけないですね。ヴァランも気づいてマークを捨ててカバーに向かっていますが本来はカゼミーロ,イスコ,バルベルデが戻ってこなければならない場面ですね。レアルはクルトワのナイスセーブで救われています。

直後の60分にエルチェはコーナーキックから得点です。ヴァランが剝がされてますね。カゼミーロが転倒しているので気を取られたのか剝がされるような駆け引きだったのかと思えます。

失点後マドリーは選手交代 ラモス、イスコ、バルベルデに変わりモドリッチ、クロース、ロドリゴの投入。そのままシステム変更でいつも通りの4-3-3にしてきました。クロース、モドリッチは休めなかったですね。カゼミーロも休ませたかったとは思いますが展開的には仕方ないですね。

70分はマドリーの決定機。クロースからL.バスケスへの左から右への大きな展開。エルチェ側はスライドは間に合っていますが右サイドで2対2の展開になりL.バスケスが中に切り返しクロスを上げました。中は3対4でエルチェの人は足りています。が、競り合いでカゼミーロの頭が一つ出ていたのと、大外から入ってきたヴィニシウスがフリーでした。どちらかが触っていればという場面でした。

72分にマドリーのコーナーキックからの得点シーンがあります。ベンゼマのヘッドですね。エルチェは耐えきれなかったですね。モドリッチのボールが素晴らしくベンゼマもさすがの空中戦の強さです。

直後アザール投入です。

77分にカゼミーロのミドルレンジからのシュートの場面です。エルチェは完全にボールに意識が言ってますね。クロースとモドリッチが作っている間に他の選手はいい位置にポジションを置けるので駒が浮きやすいです。完全にスライドが遅れていました。

91分にベンゼマのゴールが決まります。ベンゼマとロドリゴのワンツーにマークがついていけなかったですね。とはいえ一瞬フリーになっただけで周りにエルチェの選手はいたんですけれどもベンゼマの得点能力の高さが物を言いました。ゴラッソです。クロスを上げたL.バスケスへのエルチェのスライドが間に合わずほぼフリーで上げさせているところを見るとエルチェ悔しい点ですね。

後半戦と試合を通しての総括です。

後半は左にいるクロースまたはモドリッチから右のL.バスケスまで飛ばすという大きな展開が見られましたね。エルチェはコンパクトに守備ブロックを形成しているのでロドリゴが中央に入って開けたスペースにL.バスケスが大外にフリーで位置しています。ロドリゴが外にいる場合はL.バスケスが中に切り込む場面もありました。4-3-3に戻してクロースモドリッチの投入によりテンポが良くなりましたね。

試合を通してはマドリーが敵陣深くのサイドでボールを持つ際にエルチェは基本的にゴール前に人員を割くのでペナルティエリア前はフリーのスペースができます。そこを利用してマドリーはミドルレンジのシュートを放つシーンが見られましたね。

マドリー側の朗報としてはラモスとアザールの復帰ですね。不安要素は流れの中のクロスのターゲットがほぼベンゼマという点ですね。得点源もほぼ彼です。大外から選手が入るシーンは見られましたが最後のクオリティは劣ります。改善が必要ですね。

というわけでここまで長くお付き合いしていただきありがとうございました。今後はボードの画像も使用していきたいと考えております。こういったレビューの他にも戦術について考えたりサッカーのニュースについても取り上げていきたいと考えてますのでよかったら今後とも閲覧いただけると嬉しいです。




 

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