テスト投稿

 出会いと別れの季節には生きると死ぬとのニオイが強い。そんなことは遥かに彼方の昔から承知しているのだから、今日日、殊更にそれを強くしてくれなくってもいいと思うのだ。
 デスクトップPCの右下に視線をひょいと動かすと四月四日、なんだってあんまり縁起のよさそうな数字ではないが、今日に生まれたいのちもあれば今日に死にゆくいのちもあるのは、今日に限らず常のこと。いつ、物事を始めるか終えるかなんて、後付けの勝手である。
 何をするかはよく決めていない。してみたいと思うことはある。これはテスト投稿であるので、あまり書いてある内容には意味がない。無いなりに、思うことをなるべく記しておくことが、明日か明後日か、来年の四月四日か、まったくべつの日か、いつか、私を助ける日が来るかもしれない。来ないかもしれない。来なくてもいいので、書いておくものである。
 投げ銭の形式とするか、続きは有料システムになるか、分からないが、なにがしかの創作物を誰かに読んでいただける場所があればと思って開設した。その旨をここへ記載しておく。おそらく、書いておかねば明日の私が忘れるからである。開設したことを悔いる日があるかもしれないが、それは、その日の私に任せることにしてぶん投げておく。
 創作(いわゆる一時創作)を一度は行ってみたいと思っている。一度では済まないといいな、と思っている。欲に欲を重ねて欲を言えば、明日の夕飯にケーキを付けられるくらいの金銭が受け取れたなら嬉しい。長らく封じていたこの欲求を、大人しく、捨てることを諦め、受け入れ、せめてわずかにでもアプローチをしようと思ったときから、名前のことを考えていた。ずっと考えていて、決めて、今日まで大事に取っておいた。
 二度中津、と名乗ることにする。二度、と書いて「ふたたび」である。中津、を「なかづ」にするか「なかず」にするか「なかつ」にするかは決めかねている。そのうち決めると思う。悩んでおいて、ノリで決めるかもしれない。それはそれで構わない。その日の私に任せる。
 生きると死ぬとのニオイが濃くてむせ返るような春の日に、二度中津はやっと生まれることにしました。どうぞよろしくお願いします。生まれたあとから自分をもう一度自分で生まれさせることができるのは、名前のいいところだ。

 2020年7月23日追記
 「なかず」と読むことにした。今度は漢字のほうを改めるかもしれない。 

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