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日記

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#ほぼ毎日更新が目標

夏も終わらないうちに秋が来る(日記)

 日記3分だけ書く。  今朝はnote以外の書き物をしたので上出来だ。  この夏は不思議な天気…

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書きたいことはたくさんあるのに(日記)

 日記を書く。  「私はエヴァを観たタイミングがよかった」という話を書きたくて下書きに溜…

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それなら宇宙のほうこそ縮んで(日記)

 日記を書く。限りなく弱音に近いと思う。  宇宙規模で考えたらちっぽけな悩みだよって、そ…

祖母は戦争の話をしたがらなかった(エッセイ)

 死んだ祖母は大正の初めの生まれで、戦争の話はあまりしたがらない人だった。今にして思えば…

盆とはこんなものかしら(日記)

 休日ダイヤの電車に乗る。  と言ったって、普段乗っている電車(始業時間ぴったり五分前に…

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戦争の得意な男がモテるからいつまでも戦争が終わらない(閃光のハサウェイ感想)

 とてもすごく前略、友人に勧められて映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』を観てきた…

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かみなりさまの喉(日記)

 かみなりさまが大きな喉を頭上でごろごろ鳴らしている。  見上げた毛並みは薄墨のような灰色で、けれど墨のようには濃淡がない。一様に淡く、のっぺりと同じ方へ撫で付けられており、高いも低いも、奥行きが判らないのでまるで自分の座標が狂って感じられた。  ぶ厚い空気のかたまりの前脚で、町ひとつをぎゅむ、とつかまえて、太く伸びやかな喉をぐんっと反らしているかのようだ。  ごろごろ、ごろごろ、しきりに鳴る喉元を見上げながら、私はよく冷えた巣穴へ逃げ込む。窓の外に大きな目の瞳孔がぴしゃりと

カステラみたいにまるく(日記)

 いい夜だった。  真夏の真昼の真正面からじりじりと人間を溶かし尽くすような、湿気と熱気…

不織布をずらす夏の坂(日記)

 最寄りの駅を出てしまえばひと気はない。北に消えていく電車を見送り、自宅までの坂を上る。…

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