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【XYのふたりごとVol.14: 「みんなの生理、ワタシの選択」 】

 ご無沙汰しております。生きてます。(笑)XYのふたりごとに遊びに来てくださってありがとうございます。2週間に1回の更新もすっかり月1回の更新になってまいりました。。訳あって、諸作業に追われた結果・・・いや、ナマケた私(めぐみ)の責任でございます。更新を楽しみにしてくださっていた方がいたらごめんなさい。

 と、言うわけで気を取り直しまして、久々のふたりごとはとある日のミーティング終わりのひとコマ。経営会議と新作の商品会議が終わり、帰り支度をしながら、世間話をしていたとき、興味深いテーマだったのでふたりごとにしよう!とレコーダーを回しました。なので、唐突な始まりですがあしからず。それでは、本日もゆる〜り隙間時間にお楽しみくださいませ!


◆ 誰かの"選択肢"を受け入れられない人たち

せいな:これ知ってます?なんか燃えてるらしくて。
めぐみ:ん?初見かな。(読む)
せいな:これで炎上しちゃって、VERY側は記事を消したらしいです。載せときゃいいのに。
めぐみ:ん〜、消さなくていいのにね!
せいな:うん、そう。載せつづけりゃいいのにね。
めぐみ:うん。私たちはあくまで一例を紹介しています、もしくはこれについて議論深めたいので記事にしました、ってスタンスで載せ続ければいい。
せいなその人にとっての選択肢の一つを紹介しているだけなのに、それすら・・・ね?
めぐみ:うん・・・。少し話はズレるけど、この間「ボクらの時代」でLiLiCoさんが出演されてて、晩婚だったから旦那さんとの間に子供は作れないので養子を検討したそうなんです。スウェーデン出身だから養子についての認知度も日本とは異なっていたらしく、スウェーデンの感覚で話していたら「いや、でも性格が合わなかったらどうすればいいんだろう」って言われて、何を言うのかと思ったら、どうやら旦那様はある程度成長した人が来ると思っていて。まずそのことにとても驚いたって話をしていたんだけど。(※年齢にかかわらず養子を迎える里親の方もいらっしゃるので、あくまでLiLiCoさんのエピソードとしてのご紹介です)
せいな:うんうん。
めぐみ:まず最初にそこから説明しなくていけないんだ、と衝撃を受けたってエピソードを話してて、これは極端な話ではあるかもしれないけど、まだまだ日本では家族の作り方というか在り方というか、それに対する固定概念も強ければ、あらゆる選択肢があること自体を知らない人が多すぎるんだなぁと思ったんですよね。私は興味があるから昔からそういうことにアンテナ張って情報を得ていたけど、そうじゃない人からしたら本当に遠い世界の話なのかなって。
せいな:うんうん、そうだと思う。


◆ 「子供を産まなきゃわからない」?

めぐみ:その話の続きで、日本だと「子供を産まないとわからないよね」みたいな言葉を多用するママさんが多いという話もしていて、じゃあ子供を産まなきゃ一人前じゃないの?って、そんなのおかしい、そういう人はNo thank you!ってLiLiCoさんがはっきり言っていたのも激しく同感した。(笑)
せいな:うん、その通りだね。
めぐみなんで子供産んだ人が偉くて、産んでない人がそうでないみたいな仕切られ方しちゃうのか意味がわからない。実際、自分の母親も「いつかあなたが子供を産めばわかるわよ」ってよく言うんだけど、それに他意はないことは分かってるけど、当たり前のように「産むもんだ」と思われているのも辛い。産めるかどうかなんてわからないし、その「あたりまえ」は今の時代において"本当にあたりまえなことなのか?"って。
せいな:あの、、子供を産んで育ててやっと”人として一人前”になるみたいな考え方のやつだよね。そう言う話じゃないでしょ、と思うのは一緒。
めぐみ:そう。で、日々そう言う言葉を突きつけられながら生きている中で、このVERYさんの記事を読んで、自分でもハッとさせられたことがあって。XYの創業目的というか、最終的なビジョンって現代らしい性教育
云々じゃないですか。で、そのためにまずランジェリーブランド、次は〇〇って、ゴールに向けたロードマップがあるわけだけど、そこには自分たちの人生設計も関係してくるよねって話してたと思うの。
せいな:あ、そうだったね。
めぐみ:うん、で、確か2~3年前にそのことを話してて、二人で無意識的に「自分たちも子供を持たないと周りが話を聞いてくれないよね」みたいなことを言っていたはずで。
せいな:言ってた、言ってた。
めぐみ:今思うと、子供を産まなきゃ性教育について語る権利はない、みたいな勝手な線引きを自分たち自身でしちゃってたわけですよ。あなたたちは子供も産んでないくせにって、説得力を持たせられないよねって。
せいな:確かに、確かに。してた。経験しなきゃ!みたいな焦りはあったかも。
めぐみ:そ。でも、今冷静になって思うのは、まずこの考えを持ってた時点で、間違っていたなと。「あたりまえを新しく、新しくをあたりまえに」とかスローガン掲げておいて、クラシックな考え方に囚われてたじゃん、って思った。(笑)
せいな:多分、正しい言い方は「(自分たちも)経験しないと伝わらない層がいる」ってことを考えていたってことだよね。
めぐみ:そうそうそう。同じ土俵に乗せてもらえないって感覚。
せいなそれは現実にはあるよね。でも、だからと言って”わからないでしょ”と言われる筋合いはないってことだよね。
めぐみ:そう。だから私自身、母親に言ってるのは「そもそも自分が産めるかどうかはわからないし、仮にそうだとしても養子を考えることはあるかもしれないし、そうじゃなかったとしても養子を考えるかもしれない。どんな形で自分が家族を持つのか否か、何もわからないし、何かに囚われたようにそれをするつもりはない。」とはっきり伝えてるんだけど、母はポカーンとして「?」が頭の上に何個も並んでるみたいな状態になる。(笑)理解しようとはしてくれているけど、なぜそういう発想になるのか不思議だって言われました。(笑)

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せいな:そうだよね。考えにも及ばないんだろうなあ。
めぐみ:でも、それも自分の人生の選択だし、それがいいと思ったことならそれでいいわけで・・・(笑)
せいな:我々グラデーションの世代だからね。親世代は、ほとんどその感覚はない人たちですよね。わかる。
めぐみ:そう。いまだに日本は遅れてるけど、やっとこういう記事がVERYのような雑誌で取り上げられるようになった。なのに、すぐ火炎瓶投げ込む人が出てきて、炎上したら記事を削除しちゃう。消しちゃうから議論が先に進まないんじゃないか、と残念な気持ちになる。日本はノイジーマイノリティ、に左右され過ぎなんですよ。agreeな人たちはいちいち反応しなかったりもするし、一部のアンチに燃やされたくらいで記事を消してしまったら議論は積み上がっていかない
せいな:そう思う。この記事の燃えた部分で言うと、対談したお二人が自立して稼いでる女性だったから余計にその部分でも炎上しちゃったみたい。結局お金があるからでしょ?みたいなところでいろいろ言われたり。貧困の問題とこの記事が結びついちゃって、論点ズレちゃって燃えちゃった。
めぐみ:確かに論点ズレてるね。(笑)確かにお金があるから卵子凍結や代理母出産ができるとかそういうことはあると思う、実際に自分もお金さえあればやりたいけどないからできないわけで、気持ちは痛いほどわかる。でも、こういう影響力のある人たちが世間に向けて語ってくれることで、もっと多くの人にとって必要な物なんだと認知されれば、その手のサービスも増えて、一般の人も手を出せるような価格帯になるかもしれないのにね。そういう意味では良記事だったと思う。
せいな:そうそう。だからこそ、消すな!VERYさん!って感じだった。
めぐみ:わかる。消さなくていいよね。
せいな:消すな!がんばれ!と思った。(笑)
ぐみ:今後こういう記事を出すときは「スタッフが美味しくいただきました」の注釈みたいなのを先に出しておかなきゃいけないのかもね。(笑)「この記事はあくまで選択肢の一つをお話ししています。これに関わる個人・団体について述べるものではありません。」みたいな。
せいな:面倒だけど、リスクヘッジしなきゃいけないのは日本ならではかもね。


◆ 「生理は個性」?

せいな:花王さんだったかな?生理についてのコンテンツページで燃えちゃったんだよね。
めぐみ:あ、そうなの?
せいな:そう。なんか、生理とはあなたにとって何ですか?みたいな社員インタビューとともに「生理は個性」みたいなこと言っちゃって、燃えた。(笑)
めぐみ:(サイトを見てみる)
せいな:”個性”じゃなくて、生理の症状は人それぞれ、みたいな言い方ならよかったと思うんだけど、わかりやすく「個性」と言ってしまったのが問題だった。ポジティブな感じで、かつ、自分で改善できるものとして捕らえられてしまう可能性が大いにあったのが問題。生理は症状によっては、直接的に病気に関わる問題かもしれないので、症状によってはちゃんと病院に行って診察してもらいましょう的な着地にすべきだった。
めぐみ:うんうん。テーマは花王らしくてとっても素晴らしいんだけどアウトプットに問題があったんだろうな。担当者絶対女性なはずだけど、どうしてこんなアウトプットに?(笑)
せいな:どうだろう。担当者は女性だけど決裁する人が男性だった?わからない。(笑)
めぐみ:生理は個性か・・・。(読みながら)
せいな:大手だけに、程よい着地を狙いすぎて、フワフワした表現になって、結局燃えるんだと思う。
めぐみ:どういう事業部の人がするんだろう、こういうの。XYならお手伝いできること絶対あるな〜。(笑)・・・あ、これ「生理を個性と捉えれば、私たちはもっと”生きやすくなる”」って言っちゃったんだ!(笑)
せいな:そう。そこだよね。そのコピーが問題。生理を迎えるにあたりティーンの子たちにネガティブすぎる印象を与えるのはどうなんだってこともあるから、この方向性自体は理解できるんだけど。生理は個性じゃねーし!って言っちゃうよな、そりゃって思う。
めぐみ:要は、(生理は)個性だから周りが尊重してあげるべきだよねってことを言いたいのよね、きっと。だとすれば、情報が足りなかったかもね。字面だけ見た人が「は?」となり、火炎瓶を投げ入れた可能性も大いにある。(笑)

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せいな:なんか、生理は身体的な差であって、個性みたいな精神的な差とはまた違うじゃないですか。テーマはめちゃくちゃいいのに、もったいない。助け合いの精神を説いてるわけだし。
めぐみ:うんうん。これは女性に向けていうことでもないよね。どちらかというと生理を経験したことない男性に向けて発信すべきことだったかもしれないけど、それでも燃えてただろうけど。(笑)サイトデザインから何からして女性オンリーな感じ。
せいな:うん、きっとすごい考えたんだとは思うんだけどね。
めぐみ:う〜ん。・・・女性からすると、そもそも生理って毎月1回、剥がれ落ちた自分の細胞と血液を生々しく見るわけじゃないですか。体調も悪くなるし、体がむくんだり、食欲が増してしまって太ったり。生物学的に女として生まれた以上一生付き合うものではあるけど、だからと言って愛着のあるものでもなければ、受け入れていきたいものでもないよね。(笑)だから自分の「個性」としろ、と言われるとキツいものはある。
せいな:できることならスルーしたい存在だよね。(笑)
めぐみ:ほんとだよね。
せいな:そう。だから花王さんの記事はポジティブすぎちゃったのかもしれないね。(笑)
めぐみ:そうだね〜。
せいな:本当にチームの中に女性入ってる?ってくらいのギャップを感じる。
めぐみ:でもさ、こういうことが起きるたび思うのは、こういうことを繰り返して「あ、これ違った!」「何が違ったのか検証しよう」「よし、ならばこうだ!」ってトライアンドエラーを繰り返せることの方が重要だと思うんだよね。
せいな:こうじゃないんだ!?こうじゃないんだ!?ってね。チャレンジはし続けて欲しいよね。生理用品を扱っている大手だからやめないとは思うけど、大手だからこそやめずにトライして欲しい。もっと取り上げてもいいくらい。
めぐみ:うんうん、本当そう。


◆ "地位"や"名誉"なんて儚いもの

せいな:日本は121位だからね。。(2019年の男女平等指数)
めぐみ:やばいよねー。笑えない。
せいな:恥ずかしいよね。。
めぐみ:そもそも令和において、次期総裁候補に女性が一人もいないってことも謎。一人くらいいたっていいはず。
せいな:私たちがおばあちゃんになるくらいまでには、景色が変わってて欲しいよね。
めぐみ:もう、政治に期待するよりも民間レベルで男女平等指数の改善をやってくしかないよね。各企業の経営者がCSRとして、女性の働きやすい環境づくりを今まで以上に進めていくしかないと言うか。コロナになってより強く感じたけど、最小単位が幸せにならないと社会全体の幸せにはつながらない。家庭の幸せが会社の幸せ、会社の幸せが社会の幸せ、社会の幸せが世界の幸せ、世界の幸せが地球の幸せ、みたいな。(笑)上にばかり幸せの権利を求めていてはダメな時代なのだと思いました。最終的な大きな動きでは国・行政が動く必要あるけど。
せいな”お金”の価値も揺らいだもんね。資本主義にも限界が来た感じはある。
めぐみ:ベーシックインカム時代、ついにか?と思うけど、日本はまた出遅れるんだろうな〜。
せいな:少なくとも、なんか地位と名誉を求めるだけの時代は終わる気がする。
めぐみ:地位や名誉ってよっぽどじゃない限り、ほとんどは儚い存在ですもんね。これだけSNSが広がって、一瞬で人気者にもなれれば、一瞬で足を救われて全て失うこともできる時代に、地位や名誉なんて儚いものですよ。(笑)
せいな:地位や名誉、お金持ちと言う存在に「そういうことなじゃい感」ますます感じるよね。私利私欲で頑張るには限界がありますよね。何にお金を使って、どう生きるか、何を達成するのかと言うことが大切になる時代なんだろうな。


(おわり)

最後までお読みいただきありがとうございました!

<次回は9月中旬ごろ更新予定>【XYのふたりごとVol.15】テーマは未定!新鮮なブレストをお届けいたします。(笑)
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