069話:靴のコバの簡単な復活法
このように、子供の公園遊びにつきあったり、散々な履き方をしたせいか、コバが気づいたらガサガサになっていました。
アッパーに比べ、放置され気味なので、簡単に手入れ方法を紹介したいと思います。この部分を手入れすれば靴の表情が引き締まりますので、普段の手入れからひと手間加えてみてください。
今回は、コバの簡単な復活法をご紹介したいと思います。
◆用意するもの
1)乾いた布
2)湿った布
3)ガラス瓶
4)紙やすり(180−280番くらい)
5)缶ワックス
◆手入れの方法
1)コバに紙やすりをかけます。この場合、往復させず一方向に5回くらいかける程度で十分です。
2)湿った布で、力を入れて拭きます。こうすることで紙やすりで出た革の粉を拭き取るのと同時に、コバの毛羽立ちを寝かして平坦にします。(その方がツヤが出やすくなる)
3)ガラス瓶で強くこする。とにかく、革の毛羽立ちを寝かせます。そんなに時間をかける必要性はありません。
4)コバが色付きの場合は、コバインクで補色。(今回はコバが生成りなので、この工程はスキップしています)
5)(乾いたら)缶ワックスをコバに塗布。(今回は無色使用)
塗り終わったところです。
6)もう一度ガラス瓶で力入れて擦る
7)乾いた布で力強く高速で磨く(私の場合は片足90秒程度でした)
8)仕上げに指で磨く
9)完成
ヒールはこんな感じ。
ちなみに、アウトソールがドイツ・レンデンバッハや英国ベイカー社のオークバーグソールであれば、繊維がより詰まってるので、かなり光やすくなります。(私のは、ちょっとイタリア産の柔らかいベンズでしたので、光は弱いですが)
慣れれば片足7−8分でできますので、シーズンごとの手入れとしていかがでしょうか。
ちなみに私が紹介したのは、面倒くさがり屋さん向けの簡易版。ガチな方はカタオカさんが、さらに本格的なメンテをご丁寧に説明されていますので、参考にしてみてください。
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