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085話:タイトすぎる革靴を履きこむ方法


今回は、自分よりウィズが1段階狭い靴を、ハーフサイズ落として履き込んでみるという実験です。

1:何故そんな事しようと思ったのか?

色んな方のフィッティングや、靴にするラストを削っていて、一つの仮説に行き着きました。

「足にあった形であれば多少の誤差は履きこむうちに吸収される」

私ZinRyuは木型設計者として、緻密なイメージをもたれがちなのですが、実は工作精度は極悪で、そんなに器用ではありません。。それにも関わらず、計って作った木型の適合率は95%を超えます。(残り5%は修正し直しますが。。)

ただ、自信がある事は足の特徴を見抜き、それをラストとしてイメージする技能でした。その際、足の骨格にあったラストをタイト方向に大幅にずらして履いたら、最終的にどういうフィット感が得られるか興味を持ち実験してみることにしました。

2:そもそもZinRyuの靴サイズは?

ZinRyuの足のサイズ:
 足長:260mm
 ボールジョイント:254(触れる程度に計測) -> 234(強く締めた時)


 インステップ:243(触れる程度に計測) -> 227(強く締めた時)

3:購入した靴は?

サイズからすれば、おとなしくKOKONのKO-N1ラストのUK7.5を買えばいいのですが。。

ここで、KOKON, KO-N1ラストよりさらに細いRENDO845ラストをハーフサイズ下げて履くという暴挙にでました!!

まとめると
 ZinRyuの足 UK7.5C-D   
    買った靴  UK7.0B-C

はい狂ってますね☺️

4:RENDO店主兼ラスト設計者の吉見さんの反応

吉見さん:「え、、、絶句。。。」

吉見さん:「よく、、入りますね。入るとは思いませんでした」

吉見さん:「うーん、、、、、、」

ZinRyu:「これで、行きましょう☺️」

吉見さん:「スエードだし、、馴染めば何とか。。でも、それでも、、、」

苦笑というより、失笑?している吉見さんを、振り切って持ち帰り帰宅。

履いてみると、、メチャメチャ痛い。


5:どうやって履き慣らしていくか?

ここからが、本題になります。靴の中で足がパンパンで隙間なくなっている状態で強い痛みが走っているのであれば、それを改善しなければ2時間と履いていられません。

そこで、こんな作戦にでました。

足で革を伸びやすくする作戦

方法を紹介します

STEP1:  謎の液体を5ccくらい取ります

STEP2: それを指にすくい、2回ほど伸ばしたい場所に靴の内側から塗布

こんな感じに塗り込みました。

STEP3: 液体の正体

少し解説しますね。。きつい革を伸ばす際に靴好きの間ではデリケートクリームを内側に塗布するのが有名ですが、ZinRyuはオリーブオイルを用いています。その理由は2点

✔︎革に浸透しやすく、銀面を超えて床面まで届く
✔︎油分を革に加えると伸びやすくなる(論文でのエビデンスあり)

実は油分を加えすぎると伸びやすくなり型崩れリスクがあるのですが、その性質を今回は最大限利用させて頂きました。ちなみに親指小指だけでなく、内側の甲に当たる部分にも塗布しました。

6:効果は?

(塗布なしで)2時間履いてみたら。。

見事に靴擦れしました。個人的にはタイトすぎて靴擦れするのははじめての経験。。

6−18時間経過:

26時間経過:

まだキツさは感じますが、呑まなければ一日中履けるように短期間でもっていく事ができました。

7:まとめ

✔︎UK7.5C-Dの足でUK7.0B-C RENDO845ラストを履いてみました
✔︎足に合うラストであれば、多少のサイズ差は履きこめば何とかなると夢想
✔︎吉見さんは呆れていましたw
✔︎できるかぎり苦痛は外したいので、オリーブオイルを塗布することで革を柔らかく伸ばしやすくできます
✔︎着用6時間時点で痛みあり18時間で片足が馴染む
✔︎23時間で、1日履いていけるくらいまでは馴染んでくれました

ここから、さらになじませていきますね☺️

さて、いかがだったでしょうか。。。タイトな靴をオリーブオイルで伸ばす法。よろしかったら、皆様も気になるタイトな箇所に試してみてください。

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