デジタルによって村化する社会

インフルエンサーマーケティングやら、YouTuberやら、昔で言えばいわゆる「素人」とされていた人たちが、ネット上で影響力を持つようになって久しいが、この現象を見ていると、特にSNSによってデジタル上の世界は「ムラ」化が進んでいるなと感じる。

中国では、「信用スコア」というのが構築されているらしいけど、それと同様、人との繋がりやら誰が誰に何をしたかとか、そう言ったことがネットによって筒抜けになっている。少し前までは、実際に人に会わないと噂話や人の評判など分からないものだったけど、都会であればコミュニティが分断していて、その中、あるいは極端な話、人と接することもなく過ごすこともできたかもしれない。ところが今は、もしかしたら田舎や昔のように、何かの発言でそれこそ「村八分」にされかねない。

所詮、「出る杭を打つ」「野次馬根性」はネットでも変わらずであって、逆に世界がどんどん狭くなっていくことで、自分が属する村を出れば、また新たにスタートが切れる、といったことが少なくなる。今の10代、20代の人たちが人の目を気にしやすいとか、あまり思い切ったことをしないといったことも言われるが、そういうデジタル社会の窮屈さも関係しているのかもしれない。

ちょっと調べてみたところ、こんな調査もあるようで、いつの時代も若い人と「おじさん」たちとは隔たりがあるけれど、このままSNSの活用が平準化すれば嫌でも若い人たちだけの場所というのはあり得なくなっていくようにも思う。アメリカの若者が親たちが使い出したことによりだんだんFacebookから離れていったように。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000004558.html


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