ポケモンから学ぶ 戦術と戦略

皆さんご存知ポケモン。
僕の母親ですらピカチュウを知ってます。

でも、ポケモンと一言で言ってもいろいろとあります。
ポケモンアニメ、ゲーム、カード、グッズ、etc…

上記のコンテンツはそれぞれ、客層が異なっていて、ポケモンが好きな人同士でも、カード好きとゲーム好きじゃ、話が全く噛み合いません。

今回はポケモンゲーム。
さらにいえば、ポケモン最新作ソードシールドにおけるランクバトルのシングルバトルにスポットを当てて話していきます。

バトルのルールは手持ち6匹から、3匹を選出し、その3匹で相手の3匹を全滅させれば、勝利となります。

1匹倒したら、3対2となり、数的有利な状況になります。
一見、ポケモンの数が多い方が有利かのように見えます。

でも、必ずしも有利とは言い切れないのです。
ここが、ポケモンの面白いところ!

ポケモンには、それぞれ役割があります。
①エース ②受け ③起点作成

主にこの3つに分類されます。

①エースは、高火力で素早さが早い、つまり相手より早く動いて、眼前の敵を速攻で倒す。

②受けは、相手の攻撃をいなす役割。
たとえば、自分のエースポケモンより相手のエースポケモンが速い時、相手が上から動いて、自分の大切なエースポケモンがやられてしまいます。
そうならないためにも、受けポケモンが存在しています。

③番めの起点作成。
これがポケモンゲーム初心者には理解しづらい役割かもしれません。丁寧に説明していきます。
ポケモンのわざには、自分の能力(こうげき、とくこう、すばやさ等)をあげるものが存在します。たとえば、「つるぎのまい」これは自分のこうげき力を2倍にします。
あと、有名どころでいえば、「りゅうのまい」これは、こうげきを1.5倍、すばやさを1.5倍にして、一気に抜き性能を上げていくことができます。

ただし、これらのわざは相手にダメージを与えることができません。
つまり、相手からしてみればこれは隙で、絶好の攻めのチャンスになります。
これらのわざは、諸刃の剣なのです。

これらの通称「詰みわざ」を打つための余裕をつくる役割が「起点作成」なのです。

ここで、先ほどの話に戻りましょう。
相手のポケモンを1匹倒して、状況は3対2。
残ポケ数でいえば、1匹リードしているわけです。

仮に、その倒したポケモンが「起点作成」のポケモンだったら…?
次に出てくるのは相手のエースポケモンです。
「つるぎのまい」や「りゅうのまい」を使って一気に全抜き体制に入られると、もう、勝ち目はありません。

一気に3匹とも貫かれてしまいます。
自慢の受けポケモンも、こうげきが2倍になったエースポケモンはさすがに受けきれません。

目の前の一手一手で有利不利を考えてたら、一生勝つことができません。

試合の全体を俯瞰して、相手はどんな勝ち筋を追っているのかを考えることがポケモンバトル上達への第一歩です。

戦術というのは、一手一手で変動する戦況を有利にするための方法。

戦略というのは、試合全体をみてどうしたら勝ちにつながるのか、勝ち筋を見失わない、その先見の明のこと。

ポケモンバトルにおいて、1番大切なのは戦略。
ただ、戦術を知らなければ、戦略を組み立てることも、勝ち筋を見つけ出すこともできません。

戦術と戦略を分離して考え、時に統合し、勝利する。
これが真理です。

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