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センス

このランプは初めて私が自分の思うがままに作ったモノ。ランプが初めてということではなく映像とか、音楽とかぜんぶ含めて、初めてだった。

作り方としてはまず中心になる形(これでいうと真ん中のお花)を組み立てて、そのあとまわりをあーだこーだいいながら彩っていく。ビーズは大小色々100種類ほどあった。その中から自分のランプにはどれがあっているか考えていく。私の場合は「まず真ん中をオレンジ色にしたからそれを引き立たせるためには周りはあまり主張の無い色にしよう。同系色で主役より薄い色を全体に広げながらも、それだけでは地味だから1割くらい原色を散りばめよう。」という感じで作った。上下から青で挟んで差し色の緑を入れたりしたのは完全にノリだ。案外可愛くなった。


ぶっつけ本番でなんとなく作ってみたんだけど思いのほか上手くいった。心の中で自画自賛した。さらに、一緒に作っていた人が「うまい。センスいいね。」とちゃんと言葉にして褒めてくれた。
私は自分を冗談半分で自画自賛したとしても心の奥底では自信がなく、「あれ?なんかいいんじゃね?」と思うことが苦手なので、こうしてきちんと言葉にして褒めてくれる人が必要なのだ。ありがとう。


その日から、私は単純なので「あ、私ってセンスいいんだ。」と自分のことを簡単に認めるようになった。何をするにも(制作以外でも)「私センスいいみたいだしなんとかなるか。」とポジティブ思考で生きられる時間が増えた。その流れで色彩検定まで取ってしまったし、仕事まで変えようとした。服や家具の選び方まで変わった。まさか自分の一言がこんなに私を変えてしまったことを知ったらとうの本人はびっくりするだろうな。このあとから私もセンスがいいと思った人には素直に伝えることにしている。言葉が言葉だし、厚かましいかもしれないけど、それでその人の人生が変わるなら積極的に伝えていきたい。

友達の中の一人に、とても好みが似ている子がいる。その子とは大人になってから出会ったんだけど、今まで見てきたアニメやドラマ、バラエティ番組が似ていたり、持ち物に関しても「前それ私持ってた!」というものがけっこうあったりした。仲良い友達はたくさんいるけど、そこまで感覚が合う友達ってあまりいなかったから、すごくシンパシーを感じている。その子は絵を描くことが好きなんだけど、恥ずかしいからってなかなか描いた絵を見せてくれない。けっこうおねだりしても見せてくれなかった。見たことないんだけど、たぶん上手いし素敵な絵を描くんだろうなってなんとなくわかる(こういう感覚になる時ありますよね)んだよ。早く見せてほしい。


話はそれましたが、今こうしてnoteを続けられているのもその一言のおかげ。なんでかよくわからないけど、自分のことを信じられるだけで文章がスラスラ出てくるし書きたいことややりたいことがどんどん出てくる。何かがどうにかなって上手くいくんじゃないかとか思ったりする。
ただ、毎日忙しなく生きているとそう声を掛けてもらったことも忘れそうになるから、そういう時はこのランプをつけて一息つくのです。「あ、そういえば私センスいいんだった。」と思い返して明日もなんとか生きていけるようになるのです。このセリフだけ聞くとほんとバカみたいだし笑いそうになるけど、それくらい気楽に生きているほうが案外上手くいくし、ほんとの自分のセンス(言葉にするとやっぱなんかこっぱずかしい)をみんなに見せびらかすことができるような気がするんだよね。昔好きだったアーティスト風にいうと「好きなようにやれば本領発揮できる」です。


昨日とは打って変わって、スティーヴィー・ワンダーのsir dukeを聴きながらノリノリで日記書いたらめちゃくちゃウザい感じになった。まあ私が楽しければいいので、全然いいのです!モーマンタイ!




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