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次男の17才の誕生日。
生まれた日と同じ、晴れ渡った空。
家族でお祝いした。
こんな風に皆元気でそろって祝えることは
何よりありがたいこと。


髪を伸ばしピアスをつけ、どんどん変わっていく次男。
髪を結んでと言うので、束ねようとするけれど、するするとすべり落ち上手く結べない。
柔らかく細くまとまらない。
ツヤツヤで、天使の輪が光っている。

ムースをなじませながら、
母を思い出す。



鏡にうつる、不機嫌な顔で私の髪を結ぶ母。
仕事で忙しいのに、登校前に結んでくれていたけど、すべって結べないとよくぼやいていた。

なんだか不思議な気持ち。

外見は少し大人びてきたけれど、まだまだ幼くて、お人好しで、繊細な子。

ゆっくり大人になればいいという気持ちは、まだまだ頼って欲しいという私の願いでもあるのかもしれない。


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