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『きちんと書く』ことは私の心を救わなかった

鬱関係でフォローしてる人の「文章が書けなくなった」という記事を読んで、あっそれ私も〜〜と思った。

私は文章を書くのが好きでライターとして10年くらい働いてたけど、鬱が再発してから、もう何も書きたくないな(大の字)の境地に至った。
正確に言うと『きちんと書く』という行為をしたくなくなった。鬱持ちだと自分の気持ちを整理するために文章を書くことは有用なので、書く行為自体はリハビリや自己メンテナンスの一環として続けてるけど、それ以上のことはしたくない。
でも、それでいいかなと思っている。
『きちんと書く』ことは時間がかかるし、己の自己肯定感を削っていく行為だと思う。
きちんと書くために必ず必要なのが『何度も見直しをして書き直す』ということだけど、これは内省と自己批判を繰り返して見えない正解を求め続けることである。だから、鬱で状態が悪いときには何度やっても正解に辿り着けない。そして自分がどんどんいやになっていき、文章も完成しないのでマジでなんの実りもない。
でも私が文章を書きたいと思うのは、書く行為によって自分のメンタルを安定させたいからだ。書いて落ち込むのでは本末転倒だ。
だから私は『きちんと書かない』方向に舵を切ることにした。
それ以来、文章を書くことへのストレスが少しだけ軽くなっているので、この舵切りは私にとっては良かったんだと思う。

技術向上を求めて当然、という意識は疲れる。

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