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ファンとして支えずにはいられない。ベテランコント師が体現する"16年目の執念"

FUSSY偏愛トークでは、ファンの皆様が愛してやまないものについてFUSSYに(口うるさく)話してもらい紹介していきます。今回は、お笑いトリオ『や団』の情報アカウント「や団info」を運営している玉音さんと岡崎さん。や団の知られざる側面や、ドラマのような素敵なエピソードを含めた彼らの魅力などについてお伺いしました。

今回のFave:や団


ボケ担当のロングサイズ伊藤さん(下記写真左)と、ツッコミ担当でネタを書いている本間キッドさん(下記写真真ん中)、ボケ担当でリーダーの中嶋 享さん(下記写真右)の3名からなるお笑いトリオ芸人。キングオブコント2022年では芸歴15年にして初の決勝進出を果たし決勝3位、翌年2023年には決勝5位の成績を残した実力派コント師。


キングオブコント2022で彼らを見た衝撃


🎤 や団infoというアカウントは、や団のファン4名で運営していて、今日はそのうちの2人、玉音さんと岡崎さんにお話を伺おうと思います。まずは、そもそも2人がお笑いにハマった経緯からお伺いできますか?


玉音さん:私は『レッドシアター』や『ピカルの定理』が放送されていた頃からよくお笑い番組を観ていました。本格的にお笑いにハマったのはハライチの2人がやっている『ハライチのターン』というラジオがきっかけでしたね。そこから、大宮ラクーンよしもと劇場や、大阪のよしもと漫才劇場にも足を運び、さや香やダブルヒガシ、コウテイなどをよく観てました。結構昔のことですが・・・。

岡崎さん:私も幼い頃からバラエティ番組がよく流れている家庭で育って、代表的なバラエティ番組や賞レースはよく観ていましたね。深くお笑いにハマったのは、とある日に家で撮り溜めていたバラエティ番組を観ようと思って、その録画に出ていたトンツカタンというお笑いトリオさんにハマったのがきっかけです。そこから「お笑い番組をもっと沢山観よう!」と思い、多くの番組を観るようになりました。


🎤 なるほど!お2人とも幼い頃から、お笑いやバラエティ番組が身近にある存在だったのですね。どのようにや団にハマっていったのでしょうか?


玉音さん:もともとは、テレビ番組の『にちようチャップリン』や『ツギクル芸人グランプリ』などで、や団の名前とネタは知っているくらいでした。や団にハマった1番のきっかけはキングオブコント2022ですね。迫力のあるアクション、オリジナリティのある設定に緻密な構成、飽きさせない展開が連続するハイクオリティなコントが魅力的でした。より魅力的に映ったのは、キングオブコントのネタ終わりにスタジオで見せたキラキラな笑顔と、ダウンタウンの浜田さんにイジられた時の平場の弱さのギャップです。これでファンにならなきゃ嘘だと思いました。そこからライブに行ってみよう!と決意したのを覚えています。

私自身、芸歴6年目前後くらいの芸人さんをよく追いかけることが多くて、ベテラン芸人を追うことにハードルがありました。でも、や団はそのハードルを軽々と越えて来たんですよね。その圧倒的なネタの強さに「あっ、もうこれ数年以内にキングオブコント優勝するだろうな」と思えて、今から応援しても遅くない、今年1年は出来る限りライブに行って応援しようと感じました。

岡崎さん:私もキングオブコント決勝前からや団のことは気になる存在でした。それこそ玉音さんも言っているように、『ツギクル芸人グランプリ』などを通じてや団の存在は知っていて、観る度に「私の好みの雰囲気のネタをする人達だなぁ」とぼんやり思っていました。そんな状態で、キングオブコント決勝でしっかりネタを観た時に「え、この人たちってこんなに面白かったんだ」という衝撃を受けたんです。そんな「なんとなく好き」ぐらいの状態でキングオブコント2022の決勝を観たからこそ、衝撃を受けたのかもしれません。

また、私は先程も言ったトンツカタンのようなトリオ芸人が好きな傾向があったので、や団3人のそれぞれのコント内でのキャラ立ちなどに惹かれました。3人いることで展開が増えたり、視点が広がったりするのが好きなんです。コンビ芸人が多い中で、トリオだと1人加わることでどう動いていくのか、みたいなところを細かく見てしまいます。ネタの完成度も高く、他のネタも見てみたいなと思うようになり、まずYouTubeのチャンネル登録をして、ちょうどその時期にお笑いラジオアプリ『GERA』で、や団の冠ラジオ特番が公開されていたので、そういうのを聞いたりしながら、徐々に徐々にネタ以外のパーソナリティの部分や、3人の関係性とかにもはまっていった感じですね。


🎤 そんなお2人が他の仲間と「や団info」のアカウントを運用しようとしたきっかけは何だったんでしょうか?


玉音さん:元々Twitterで、や団のことを応援している同士として知り合いだったのですが、や団の出演情報がまとまっているアカウントがなくて、「情報がまとまっているアカウントがあったら便利だろうな」という話から、いっそのこと私達で作っちゃえ!となりました。

岡崎さん:複数人で運用することで、各々が責任を感じすぎず、それぞれがやれる時にやれることをやろうという感じで、この1年くらいは楽しく、あまり気負いすぎず運用できてるなと感じますね。

圧倒的な練習量と人間らしい部分が見えたエピソード


🎤 お2人とも、お笑い芸人を数多く見てきたかと思うのですが、改めてや団が他のお笑い芸人とは一味違うと思うポイントはどんなところにあったのでしょうか?


玉音さん:ネタ以外が不器用だからこそ、いつもライブもバラエティも全力で取り組んでいる姿が魅力です。例えば、1,000円で見られるような地下ライブでも2時間、3時間以上ネタ合わせしたりするらしいんです。SNSにアップされたライブの楽屋写真にや団が映っておらず、楽屋が開く前から外で練習している様子を番組スタッフさんに写真を撮られたりしていて。平場や大喜利などは苦手そうなんですが、努力で誰よりも強いコントを練り上げているところに強く惹かれますね。

岡崎さん:私も練習量の多さや、ネタへのストイックさが一味違うと思います。ネタ番組でショートネタを披露する機会があって、ほぼその日のためだけと言っても過言ではない新ネタを披露したのには驚きました!すごく芸事に対して真摯な方たちなんだろうなと思っています。
玉音さんが、や団が平場苦手そうという話を聞いて思い出したのですが、キングオブコント2022決勝後に収録された『千原ジュニアの座王』という番組で、同じ事務所で後輩のやす子さんに平場のシーンで助けられていたのが印象に残ってて(笑)。そういう不器用さも含めて応援したくなります。


🎤  芸人としての強みや尖りを練習で積み上げてきたという話には驚きました!不器用さもむしろ可愛らしさというか、良いギャップになりますね。そんなお2人が、や団の活動を追いかける中で特に印象に残っているエピソードがあれば教えてください。


玉音さん:キングオブコント2023の準々決勝で、その日一番のウケをとっていた姿が最も印象的です。 磨き抜かれたボケとツッコミが全弾的中し、万雷の拍手笑いが連発していました。ネタが終わり、長く大きな拍手喝采を彼らが貰っていた姿が忘れられません。や団のファンになって良かった、間違いなかったなというのがありました。また、1年間ずっと応援して、それに3人が応えてくれたことにすごく感動しました。

岡崎さん:私は、キングオブコント2023の準決勝ですね。私と玉音さんで準決勝1日目を観に行っていたのですが、終わったあとに2人で準決勝の話をしながら帰っていたんです。すると、や団のロングサイズ伊藤さんに「僕たち面白かったですか?」と話しかけられたんです。振り向くと、や団の本間さん・中嶋さんとかたつむりのピーチさんも一緒にいて……とても驚きました。

玉音さん:実はキングオブコント準々決勝はかなりウケてたのですが、準決勝1日目は本人達も思ったよりウケなかったらしくて。それは会場にいた私達ファンもそう感じるところが多少ありました。で、彼らにも不安があったのかわかりませんが、「僕たち面白かったですか?」って回り込んで聞かれたのにはビックリしましたね。舞台を降りたコント強者の、人間臭く弱い部分が垣間見え、さらに応援したいと感じました。

岡崎さん:それで私達は勿論、「面白かったです!」と伝えました。すると、その翌日の準決勝2日目に『演劇の稽古』のネタで、会場を揺らすほどの拍手笑いが巻き起こったんです!それが忘れられなくて。結果として決勝にも進むことができて、応援していて良かったと思わずにはいられない出来事でした。

芸歴16年目にして、まだまだこれからが楽しみな3人


🎤 なんて素敵なエピソード・・・!お二人の言葉はきっとロングサイズ伊藤さんの力と励みになっただろうと思います・・・!
ここまでにも少しお話いただいたかと思いますが、や団の3人を応援していて誇りに思ったことはありますか?


岡崎さん:芸歴16年と長くやってる中で、15年目にしてようやく決勝に進んで、それでようやく世間からも面白いって言われるようになって。好きな芸人が公の場で正当に評価を受けているということが本当に誇らしいです。
あとは、まだまだ可能性を感じる、16年目で伸びしろのあるところですね。以前中川家の礼二さんから「伸びしろしかない」とコメントをもらっていたり、今年のキングオブコント決勝が終わった直後に、同じ事務所の先輩であるバイきんぐ小峠さんからネタのアドバイスを2時間ぐらいいただいていたらしくて。芸歴を重ねてもなお妥協を許さず、コントと真摯に向き合っている姿勢は素敵ですね。キングオブコント2023でのオープニングのラップにて、や団パートの歌詞である「16年目の執念」にはグッと来るところがありました。泥臭い部分もまた魅力なんだと思います。


玉音さん:胸を張って誰かに面白いと断言できるコントをつくり続けてくれていることです。キングオブコント2022では過去最高傑作の2本を出したと言われていました。しかし、そのハードルを軽々と超えるクオリティのコントを翌年7月の単独ライブで披露したんです。それだけでも凄いのに、彼らは満足せず、その新ネタを1ヶ月も毎日のようにライブに出続けて、1回1回ネタを微妙に変えてアップデートしたんです。例えばセリフがちょっと違ったり、小道具も変えていたり、オチも見るたび違うとか、もう本当に20通りぐらいあるんじゃないかと思うくらい調整して。ただでさえ面白かった最初のネタより2倍も3倍も面白くなってて、それをわずか1ヶ月で調整して準々決勝で一番ウケたのが本当にかっこいいなと思います。そういう姿勢はもう、ファンとして何か誇れるようなものになっていますね。

岡崎さん:キングオブコント2023決勝で披露した『演劇の稽古』というネタで、重いガラスの灰皿を回しながら机に置かなければいけない重要なシーンがあるのですが、その灰皿を回す練習もかなりやっていたみたいです。灰皿が回りすぎたり、逆に本当に置いただけで1回も回らなかったこともあるらしくて、本当に何百回も練習したようです。私はキングオブコント決勝前日のライブも観に行ってたのですが、そこで中嶋さんが灰皿を回すのを失敗したんですよ!本当に勢い余って灰皿を落としかけて、もう1度回し直して、ネタが終わった後に「失敗したな〜」って言ってて。私は決勝当日が不安で仕方なかったですね(笑)。


🎤  彼らのストイックなエピソードは本当に尽きることがなさそうですね・・・。お2人がや団を好きになって起きた、人生に与えた影響とかはありますか?


玉音さん:ポジティブなことで言うと、本間さんの影響でアクション映画を見る習慣がつき、好きな映画がたくさん増えました。本間さんが好きな映画をXでポストしていることがあるんですが、その映画の中には、彼らのコントのルーツを思わせ演出なども多数あり、元ネタを踏まえるとコントも更に細部まで面白く感じることができます。あと、中嶋さんの影響で以前よりラーメンをよく食べるようになり、ラーメン屋に詳しくなりました!近所だけではなく「中嶋さんがここがすごい美味しいって言ってたな」とか「ここはよくSNSに載せてるところだな」と思い出すようになりました。私もいつの間にかラーメンばっかり食べてたりしますね。

岡崎さん:似たようなことだと、本間さんが音楽好きなんですが、単独ライブで使われた出囃子のセットリストをSNSで紹介してくれるんですよ。その曲はやっぱり紹介されると聴いちゃいますね。ネガティブな影響?で言うと、仕方ないのですが彼らを応援するのにお金が足りないことです(笑)。ライブにももちろん行きますし、何よりや団はグッズ展開が多くて・・・!例えば、ことあるごとにオリジナルTシャツが発売されて、1年間で10枚近く出ていると思います。他にも冠ラジオをやっているGERAさんのグッズだったり、単独ライブのグッズでラーメンどんぶりの販売もありました。ここまでグッズ展開の多い芸人さんを応援した経験がなかったものですから、嬉しい悲鳴といえばそうなのですが・・・。


🎤  ラーメンどんぶりめちゃくちゃ良いですね!これで食べると中嶋さんにも喜んで頂けそう!
最後に、や団をどのような人にオススメしたいか教えていただけますか?


岡崎さん:彼らのストイックさから元気をもらえるというのは間違いなくあると思います。3人で力を合わせて、動画やテレビで頑張ってるのがすごく伝わってきて、ちょっと不器用だけど「やっぱりこの3人しかいない!」と思わせてくれる姿にいつも勇気を貰っています。後はラジオやYoutube、ネタ番組など徐々に目に触れる機会が増えてきたのも嬉しいですね。YouTubeに上がっているネタはどれもクオリティの高いものばかりですし、それ以外の動画も各々のパーソナリティが存分に出ているところが良いですね。や団はいつだって、見る人に面白い世界を届けてくれています。


玉音さん:私も同じで、元気を貰いたい人に是非おすすめしたいです。KOCやこの記事をきっかけに、や団に少しでも興味を持った方は、彼らが所属しているSMA(ソニー・ミュージックアーティスツ)の劇場であるBeach V(びーちぶ)のレギュラーライブや新ネタライブへぜひ足を運んでほしいです。ライブが終わった後に、出演した芸人さんが出口に集まってみんなでお見送りしたりとか、そういう芸人さんとの距離の近さも相まって、行くとやっぱり元気をもらえるなと思いますね。


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