ブルーマリッジを読んで。
7月2日。1日何もしていなくて、18時からバイトがあるけれど、流石にそれまで家のベッドに寝ているのも何だかな、と思って、少し早めに外に出てみた。
カバンには、パソコンと、卒論のための本と、ブルーマリッジのサイン本。
カフェに着いて、結局読み始めたのはブルーマリッジ。
すごく良かった、、。良かった、と言うチープな言葉でしか表せない自分の語彙力の無さに嫌気が刺すくらい、色々なことを思い出した。
小学生のとき、いじめをしているグループにいたこと、そのことがバレたあの日のこと、その2年後に自分が友達に嫌がらせをされて校長室に呼ばれたこと。中学に入り、嫌がらせをしていた子を問い詰めたらその子が学校を辞めたこと。中学で一番仲のいい子は不登校になり、何もしてあげられなかったこと。それを今でもずっと後悔していること。大学に入り、バイト先で色々な人に会ったこと。友達にお金を貸していること。そのお金が返ってこないこと。大好きな友達である彼に出会えたこと。彼が酔った勢いでしてきたライン。一生付き合うと思ってるから、ずっとよろしくな。それでも彼には彼女がいること。
私はこれまでどれだけの人を傷つけて生きてきたのだろう。そして、どれほどの傷を見ないふりをして過ごしてきたのだろう。
カフェがうるさくて、ノイズキャンセリングの意味なんて無かったから、Queenの音楽を流していた。ここからは、出来すぎた話だから嘘だと思われるかもしれないけれど。
「恋が終わったら、その先は、愛が引き継ぐんじゃないかって思う」
ここを読んだときに、流れてきた曲。
『Love Of My Life / Queen』
野田地図の『Q Night at the Kabuki』を見たときから一番好きなQueenの曲。あの舞台で、主人公の二人が愛に気づいたときに流れる壮大な曲。私の中で、一番愛を表している曲。
完璧すぎて少し笑ってしまった。ちょうどこの曲が終わるとき、私はブルーマリッジを読み終えた。
私はこれからの人生でどれほどの人を傷つけて生きていくのだろう。そのことに気づけるのだろうか。
そして、これから私は誰かを愛して、誰かに愛されて、誰かと共に生きていける日が来るのだろうか。
自分の過去を全て話すにはとても時間がかかるだろう。全て話したら、人が離れていくかもしれない、という恐怖と、いつまでも人に隠し事をしているという罪悪感は明日からも持って生きていくのだろう。たまには小さい幸せを感じて、でもまたその数日後には薬を飲まないと眠れない日も来るんだと思う。
まあ、そういう日常を抱えながらこれからも私は生きていくんだと思った。でも私にはある程度自分の考えを聞いてくれる人もいるわけで、味方でいてくれる人がいる。その事実だけはずっと抱きしめていきたい。