なつ菓子い
どうも。中央です。
幼少期に憧憬を抱いていたものは山ほどある。皆羨望の思いは誰しもあるものだ。
そんな思いを大人になって晴らしてやることで、
「いいかい…大人になるってこたぁ…悪りぃことばかりじゃあねぇぜ…。」と過去の自分に体裁をよく見せつつ、示しもつくんじゃないかと。
童の私の目が輝いている。眩しい。
幼少期、大人になにかものをねだるということをしてこなかった(伝聞)欲がなかったのか、世界を知らなすぎたのか、我慢をしていたのかは正直覚えていない。確信している事は一つ。今、欲望まみれの人間になっているという事実だ。
少し解消してやらないと。
そうだ「おかしのまちおか」に行こう。
子供の頃はあそこは足向けて寝れないくらいの、まごうことなき夢の国だった。…まず近くにおかしのまちおかがない。
自転車乗っても一時間以上かかるんだよなー。
行った。
懐かしいお菓子がめっちゃあった。この袋から透けてる桃山。祖父母の家にあるやつ。他にも色々。
幸。ちいかわぐみは、「おかしのまちおか」が出てきてたと思い出して買ってしまった。
で、この右上のきえちゃうキャンディーって持ってる人本当に羨ましかった。きえちゃうキャンディーはドロケイで賄賂として使えるくらいだった。
(ドロケイのルールは各々で調べてほしい。)
「おい…。おい…。」
私は小さな声で警備の女に声をかける。
「なに?あ、確認タッチね。」
女警備は俺がスパイ(ドロケイで捕まってないのに捕まったと嘘をついてわざと牢獄に入る。そして、時を見てみんなをタッチし囚人共を逃す奴)
だと疑っている。甘いな。
俺にはこれがあるんだ。
「あのさ…これ。」
と言って例のブツ「きえちゃうキャンディー」を出す。
「これあげるから出ていい?」
「………。」
無言を貫くつもりだな。仕方ない、少し良い情報を流してやるか。
「これ、金箔かもよ。金箔だったら明日の給食のじゃんけん勝てるだって。」
「何が言いたい…。」
よし、揺らいだ。後は、この献立表で
「明日の給食はぁ…っと、おっおかしな目玉焼きだ。」
「…。」
「これ…。まぁ…いらないなら。良いんだけど。」
気持ちはcv石田彰のヴィラン。
「…渡せ……出ろ。」
顎で使いやがって。まぁいい。
「恩に切るよ。」
さて、始めようか。
「パラノイドシゲキックスプロジェクト」を…。
おっと…このプロジェクトは機密事項なんだ。
その言葉を残し、囚人は植え込みの裏に姿を消した。
おまけ
こんな妄想癖な自分は昔の自分に顔向けできないか。
帰りにドンキでしょっぱい系もいっぱい買ってしまった。つくづく欲望まみれだ。