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ランチ代の価値もない私

休日の朝、私がちょっとした用事で1人で出かけようとした時、
「久しぶりに帰りにランチでもしてきたら?」
と旦那が言った。
「じゃあ、ランチ代ちょうだい」
「あるかなぁ」
テレビから目を離さないでソファーにずっと座ったまま動く気配のない旦那。
ランチ代を出してくれる訳ないかと諦める私。
「俺はお昼にカップ麺食べるよ」
と俯く旦那。
「そんなこと言ったらランチ食べれないじゃん」
長い間の沈黙。
「でもパパは、たまに飲みに行くもんね」
「飲みに行くのは付き合いだから」
嘘つき。
友達と飲みに行って楽しそうに帰ってくるのに。

「ゴルフも友達とよく行くよね」
沈黙。完全にいじけモード。

コロナの事情で友達やママ友とのランチは年に一回になってしまった私。
小さいお子さんを持つ友達や医療従事者のママ友、お子さんが受験生のママ友達とは気軽にランチとはいかなくなってしまった。

それに比べて自分の子どもが受験生の時でも、コロナの感染なんて気にしないで毎月ゴルフ三昧だった旦那。

「パパは私のこと何も考えていない」とキレる娘をなだめるのは、いつも私だけの役目だった。


ランチと言っても私の住む街は都会じゃないから、千円でお釣りが返ってくるくらいの金額なのに。

自分には大金を使うのに、私にはビックリするほどケチになる。

私が旦那なら
「美味しいもの食べて、ゆっくりしてきな」
と言いながら二千円くらい渡すのに。
二千円で奥さんが機嫌よくなるなら、安いもんだと思う。

背も小さいけれど、器も小さいおっさん。
何でこんな人と長い年月一緒にいたんだろう。

用事を済ませた私は、自分へのご褒美としてチョット贅沢なランチを食べてストレス解消。
モヤモヤが2割くらいまで減った。

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