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スポーツ選手のこだわりについて

皆さんこんばんは!
バイクのロングライドはあまりやらないので、たまにやると非常にキツイ…。古山大です!
本日は私なりにスポーツ選手のこだわりについて思う事をまとめてみました!!


私はこだわりなんて無い方が良いという持論があります。強すぎるこだわりは成長を阻害すると考えています。

「こだわりあってこそのプロ」「選手であればこだわりはなければならない」なんて言葉、スポーツに関わっているとよく聞こえてきたりしませんか。
有名なところだと元メジャーリーガーのイチロー選手はこだわりだらけなんてよく聞きますよね。
他にもいわゆる一流と呼ばれる選手は、何かしらこだわりを持っている事が多い印象です。

私はスポーツ選手のこだわりを大きく2つに分けてみました。
「競技に関するこだわり」と
「日々の生活のこだわり」です。
例えば、ピッチには必ず右足から入るとか。例えば、練習前の食事は必ずコレだとか。

では、そもそも何故スポーツ選手はこういったこだわりが強くなりがち、若しくは強いと思われがちなのでしょうか?
これは、曲がりなりにも選手としてやらせてもらっている私のこれまでの経験や体験からの推測なのですが、スポーツ選手にとって何よりも大切なのが
「いつでも最高のパフォーマンスを発揮する事」
だからなのだと思います。

例えば試合。プロのスポーツ選手であれば、どんな競技であれ年間1試合だけ。なんて事は殆ど無いと思います。特別な競技を除いては。
最低でも2〜3回。私達オリンピックディスタンスのトライアスリートでも年間10レースを越える事は珍しくありません。
そうなってくると例えば「一年のうち何処か1レースだけぶっちぎりで優勝できるけど後はゴールも出来ない。」様な選手と「毎回ぶっちぎりのダントツでは無いけれど優勝出来る選手」では、絶対に後者のほうが選手としての格が高いですし、応援していても楽しいと思います。

そして練習。「たまにメチャクチャ強くて設定タイムを大幅に余裕を持ってクリアしてくるけど、後はタイムどころか練習も全てこなせない」様な選手と「毎日コンスタントに限界ギリギリまで自分を追い込める選手」では、トレーニング論の観点から言っても後者の選手の方がより強くなる事ができます。

つまりスポーツ選手にとって「毎日同じ状態でいる。」事は勝負の観点からも、鍛錬の観点からも非常に重要な意味を持ちます。
見栄えやパフォーマンスの為にこれらを行っている選手も居るかもしれませんが、おそらくそれも含めてこの「こだわり」というのは大切になってくるのだと思います。

もうお気づきの方も居るかと思いますが、この「こだわり」は「ルーティーン」と言い換える事も出来ると思います。スポーツ選手なら大なり小なり持っていると思います。私も簡単ですが、いつもやっているものがあります。

しかし、このこだわりですが、私は常に高いパフォーマンスを発揮できるという利点の反面、成長が阻害される可能性があると考えています。
ここが、私が冒頭で話したような持論を持っている理由です。

「毎日同じパフォーマンス」と言う事は言い換えると「失敗も成長も無い」という事です。実際には毎日全く同じパフォーマンスなどありえないので、その度に学びはあるのですが。
それでも、生活の一部を固定化する事で生まれる弊害は必ずあると考えています。
特に成長世代の選手にとって、これは致命的にもなりかねません。
リスクもそれに対する見返りも理解して、自分にとって最適な距離感を見つける必要がありそうですね。

私の話になりますが、高校生の時、私は割とこういった日々の生活にこだわりと言うか、ある程度の規則性を持って生活しようとしていた時期がありました。
試合に関しても同じです。かなりこだわりを作ってレースに出場していました。
悪くはありませんでした。コンスタントに成績も伸び、順調に強くなれていました。
しかし、これは性格なのか、爆発的な成長を遂げる他の選手を見て、とても悔しい思いをする事が多くなりました。そしてその内、順調に進んでいた成長が止まるタイミングが来ました。
週の半分くらいを自分で練習立ててた私は、こだわりやルーティーンを決める事で、ダレてしまう気持ちや練習に身が入らないという事態を律していました。
一人で練習する際の一番の敵はモチベーションの低下です。それを律するために私はこだわりを利用していました。

しかし、成績の伸び悩みが続くと段々とそのこだわりによる枠組みに自分が囚われてしまっているのではないかと考えるようになりました。もっと飛び立とうとしているのに自分で作った檻に阻まれている感じです。
なので一度、レースの時にそれまでの試合前ルーティーン(当日朝からの動き方はほぼ全て決まってました。)を全く無視してスタートしました。
その時は成績こそ特別変わったものではありませんでしたが、何かこう久々に思い切り出し尽くせた感じがしたのを覚えています。

強くなる為の方法が確立されていれば、それをルーティーン化して日々同じ様に生活するのは正しいと思います。しかし、その方法に限界が来た時や新しい方法を取り入れる際は寧ろこだわりやルーティーンは邪魔になると思います。

プロスポーツ選手が、こだわりが強いように見えるのは彼ら彼女らは皆強くなる為の方法論や方向性を確立できているからで、それが無いうちは寧ろこだわりなんて無い方が良い。というのが、私が冒頭の持論がある所以です。

私はまだまだ選手として大成しきれていないと思っているので、日々の生活にそこまでのこだわりは持ち合わせないようにしています。しかし、こんな正確なので気付いたら何となくやっていた行動がルーティーン化されてしまっていたなんて事は多々あります。
それはそれで良いのですが、自分を強くする為に良い事、自分を縛るだけでしかないこと、をしっかり見極めて、まだまだこれからも急成長を遂げられる選手で居続けたいものです。

というわけで今日はここまで。有難う御座いました。
それでは!!

トライアスロンーーー!!!🏊‍♂️🚴‍♂️🏃‍♂️🥇