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マルケス『予告された殺人の記録』

ドストエフスキーの『悪霊』をギュギュッと凝縮してラテンのスパイスで味付けしたような中編小説。
ひとつのコミュニティの文化を多角的な視点で見るおもしろさ。
どんな人間にも、どんな共同体にも、「ロジック」があり、
それが「負のご都合主義」のドミノ倒しによって訪れるカタストロフ。
日本ではサークルクラッシャーは、どちらかというと女性(サロメ)の
印象が強いですが、本作(悪霊でも!)では引き金となるのは謎の美男子でした。

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