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インテリゲンチャのための読書クラブ

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密かに開催される怪しい読書クラブです。
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記事一覧

なぜ読書クラブは姿を消したか

A:主催が多忙のため B:内紛 C:飽きた(オワコン化) 事実としては「C」が最も近い。 が、…

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第三十五回 北村透谷 書評『罪と罰』、『「罪と罰」の殺人罪』

https://www.aozora.gr.jp/cards/000157/files/45397_19347.html 今回のテキストはわかりづら…

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第三十四回 織田作之助『猫と杓子について』

「戦中・戦後作家」。そんな枠でこの人を捉えるのはあまりにも独創性に欠けるでしょう。 織…

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第三十三回 坂口安吾『敬語論』

坂口安吾流の「教育論」今回のテキストは前提として -- (1)言葉の乱れは行いの乱れ! (2)教科…

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第三十二回 ボードレール『計画』

或る日のデート妄想...と断定してしまえば身も蓋もない、というかネタバレなのですが、 「恋す…

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第三十一回 魯迅『些細な事件』

ざっくりあらすじ(1)魯迅が都会にやってきて6年。国内外で戦争やら革命やら、  数々の大事件…

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第三十回 太宰治『世界的』

前回の読書会で 「知識が増えれば傲慢になる」という話を聞いて、 しばらく考え込んでしまいました。 キリストをバックにつける不良少年 『不良少年とキリスト』において坂口安吾は太宰治について  芥川も、太宰も、不良少年の自殺であった。  不良少年の中でも、特別、弱虫、泣き虫小僧であったのである。腕力じゃ、勝てない。理窟でも、勝てない。そこで、何か、ひきあいを出して、その権威によって、自己主張をする。芥川も、太宰も、キリストをひきあいに出した。 キリストをバックにつけて

第二十九回 佐藤春夫『好き友』

「すき友」って読むと、今っぽい感じですが(「ずっ友」みたいな、古いか)、 「よき友」です…

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第二十八回 岸田國士『既往文化と新文化』

芸術と政治の関係はどうあるべきか?かつて魯迅は『吶喊』で、「時代の号令を受けて」小説を書…

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山の声を聞きに。~山にこもって『堀辰雄集』を読む~

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第二十七回 西周『人智論』

原本はこちら↓ https://www.aozora.gr.jp/cards/001323/files/54827_63524.html 現代語要約…

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西周『人智論』ざっくり現代語要約

ざっくり!要約してみました(図もつければよかった!) 人間心理は ・智 ・情 ・意 に分け…

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第二十六回 寺田寅彦『相撲』

https://www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/1689_9344.html こんばんは。今回は、寺田寅彦…

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第二十五回 与謝野晶子『階級闘争の彼方へ』

https://www.aozora.gr.jp/cards/000885/files/3642_6555.html こんばんは。 今回は詩人・与謝野晶子による評論を扱いました。 こちらは1919年(大正8年)に発表されたもので、 (『みだれ髪』の表紙はザ・大正ロマンって感じですね) 第一次世界大戦(1914〜1918年)の直後の世情を感じることができます。 しかし、現在の国内・世界情勢に通ずるテーマが見えてきました。 文化的生活とは今回、長めのテキストではありましたが、