駄菓子の記憶
うちがお菓子の専門問屋というのもあって、初めての方との交流や打合せの時って毎回、お菓子の記憶について話題になります。
みなさん、いろいろ思い出すように話されます。
え~と、あのお菓子なんだっけ~、そうそう、モロッコヨーグル!
みたいな。
僕は40代なので、小さいころはまだ近所にも駄菓子屋さんが何箇所かあって、あたりくじやきなこ棒、くしにささった珍味などよく買ってたな~と思います。
友達たちと店前でしゃべったり、お店のおじちゃんにおこられたり、
懐かしい記憶がよみがえりますね。
お菓子じゃないけど、スーパーボールとか。
あと、ビックリマンとか、めちゃくちゃ流行ってた時期です。
当時は30円だったと思いますが、いまは80円とかですよ。。。
先日ある企画の打合せで初めてお会いした方と駄菓子の話になり、
ご自宅に帰られた後、
駄菓子きっかけに息子と10年前の記憶がよみがえりました~!、
と連絡がありました。
その方の息子さんが、焼肉さん太郎が大好きで、
小学生のころ習い事をしてて、真冬の中、市場で駄菓子をよく買っていたらしく、あまりにも寒すぎて焼肉さん太郎が凍っていたそうで。。。
そのパリパリ感がたまらんやったというエピソードを親子で話をしたそうです。
(なかなか凍った焼肉さん、食べることないですよね。)
成人された息子さんの話を聞いて、そんな時があったなんて知らなかったらしく、10年前の記憶、駄菓子をきっかけによみがえるって、なんかいいですね。
お菓子の中でも駄菓子っていうのは、
ここ70年くらいの歴史で、子供から大人まで世代を通じて記憶に残るもの。それがひとつあることで、会話が生まれたり、懐かしくなったり、うれしくなったり。
単価1個10円とかですよ。でも独特の力というか魅力があるんです。
駄菓子には。
やっぱり僕らはそういうのを忘れちゃいけないなと思います。
普通の食べ物とはちょっと違った魅力。ささやかなハッピーを作れる。
コミュニティが重要視されている今、その間を取り持つきっかけにもなり得るこの駄菓子たちは、いい仕事してくれそうな気がします。
さあ、駄菓子を持って、誰かに話しかけにいきませんか?
まあ今はコロナの状況でなかなか難しいですけど。。。。落ち着いたらぜひ。
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