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阿寺MTBパークのコース整備に参加したら、城の整備と同じだった。

縁あって、阿寺MTBパークのコース整備作業に参加することに。
阿寺MTBパークは歴史が相当古く、四半世紀近くある老舗とか。
その昔、岐阜にあるスキー場を活用したMTB体験施設に行ったことがありますが、楽しかった記憶がある。
今回は、阿寺のコース整備ボランティアとして参加するのだ。
鋤簾やら熊手やらを借りて、いざ。

手作り感満載の橋

小川にかかる橋。おお、なんかアウトドア感があって風情がある、と、思うと、

このはしわたるべからず

片側欄干ない。まさにこの端わたるべからず。一休さんが正解。
高所恐怖症の息子はびびっていた。
そこから道を上っていくと、既に作業班がいた。

なめらか

作業を見ていて気がつく。
MTBのコース整備と、田舎の道つくりは一緒。
完全に土木作業。なんとも滑らかな道。
案内をしてくれるHさんの指導のもと、息子と共に作業開始。

熟練者は腰がちがう。

パワフルに作業を進めるH氏。
聞けば、MTBで走っている最中に気になるポイントがあり改善を加えていく、ということらしい。彼の中で、上記の写真の右側の掘削部分が拡がることで、彼のライドの幅も拡がる、ということのようだ。
なんとも自由な活動が許されている。

アフター

こんな感じに滑らかに仕上がる。
今回、たまたま作業開始前と作業開始後の比較写真があったが、大抵、作業前は作業に夢中になってしまい、ビフォーアフター比較写真が撮れない、とのことだった。その気持ち、すごくわかる。いつも城の整備で同じことを思うから
他にもこんな木が倒れて除去できないため走りにくそうな場所が、

劇的ビフォー

なんということでしょう。

アフター

匠の手によってMTBで走るためのコースとして整備されてしまいました
こりゃあ、楽しいかろう。見てるだけでも楽しさが伝わってきます。
その後、新たに切り開いた場所を眺めながら、新たなコース構想を皆で話し合っている最中に、ある匠が言う。

こうやって色々と妄想してる時が一番楽しい。

ああ、それそれ!
全く城の整備と同じ感想
藪を切り倒して地表観察ができるようになると、これまで気づかなかった城の仕掛けに遭遇し、

馬場美濃の縄張にしてやられた!

と、山の中で一人で絶叫している自分を、客観的にみつめる良い機会になった。
それに、我々、城整備組は、草を薙ぎ倒し、歩きやすく、見やすくする作業はできても、文化財である城郭に改変を加えることは当然できない
しかし、こちらMTB整備組は、思い通りに改変を加えて楽しむことができる
そりゃー、楽しいわ。絶対楽しいわ。
走る時よりも、妄想中の方が楽しいに決まってるわ。

狂ったように作業する職場同僚のSさんを見ながら、”ストレスしかない”我々の職場を一週間絶え抜くための活力を、こういった場所で得ているのかなぁ、と思いながら眺めておりました。

そのスコップの先には誰の顔を思い浮かべているのだろう。

残念ながら娘の部活の迎えがあるため、私と息子は作業のみで帰宅することとなり、MTB走行することは叶いませんでしたが、また一つ楽しみが増えました。
妻がMTBを棄てさえしなければ、すぐにでも行くのになぁ、と、残念に思う。
しかし帰り際、再び自分がすぐに来ざるを得ない標識を発見してしまう。

城山黄金伝説コース?!

城山?黄金?
鳶ヶ巣砦奇襲で鍛えた足腰が活躍する機会が再び訪れそうです。
一体何城を指しているんだ、あの城山とは。

阿寺マウンテンバイクパーク
〒441-1621 愛知県新城市下吉田小河内28
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