武田の騎馬隊を防ぎにいく! 〜馬防柵修繕ボランティア2023〜
武田の騎馬隊がやってくるかもしれないので、今年も馬防柵を直してきました。
今年は地域外からの参加者の方が25名も!遠くは神奈川座間市からお越しに。そして、今回はNHKの取材も入っていました。
地域外の参加者の方々は、お一人ずつ自己紹介をしていただく。
馬防柵は昔は五年に一度全修繕していたそうですが、技の伝承が途切れるのと作業量が増えることから場所を5分割し、五年で修繕が一巡するようにされています。今回、非常に多くの方が参加されたことで、事故・怪我などがないように、と、設楽原をまもる会の方々がオペレーションを変更。離れた場所2箇所に作業箇所を設け、人が密集することでの事故防止をされていました。
まずは修繕が必要な馬防柵を撤去する作業から。柵を結ぶ紐と番線を切り、馬防柵の横をつなぐ木を外します。
再利用できるものは再利用するため、木を撤去して並べていく。
その間に、新たな馬防柵を結ぶための紐作りも行われる。
馬防柵の縦の木は地面に埋まっている部分が痛んで木が削れることで、釣り針のかえしのように引っかかるため非常に取りづらくなる。そこで、昨年から登場したのが重機。これで作業効率が格段に上がったそうです。
その間に地域外のボランティアの皆さんは、重要となる「垣根縛り」の練習。
とにかくこの垣根縛りが難しい。結び目が横に広がると見栄えが悪くなるので、縦に広がる形にするそうです。あちこちで「できた!」「あれ?!できない?」という声があがる。
そして1時間経ったところで休憩。お茶やお菓子の振る舞いとともに、今回多くの方が参加されたということで、設楽原をまもる会の名誉会長からガイドの特典が。
御歳90歳だそうですが、矍鑠として滑舌が良い。戦場での鉄砲玉の話をお聞きすることができました。ちなみに、質疑では戦場では銅や鉄の球はなく鉛が見つかること、鉄砲玉は雨上がりに下を見て歩くと良いとのことだそうです。
さて、その後、いよいよ馬防柵の構築が進む。
地面を掘った場所に木を運び、
立てて、
隙間に土を入れて地面を叩いて固める。
合戦当時もこうした作業を繰り返して固定していったんでしょうね。
そして、いよいよ横に木を渡して縛る。まずは番線で固定。シノを使う作業。これも意外と難しい。地元の人から指導を受ける。技術の伝承。
そして、いよいよ垣根結び。ここを人海戦術で。
やはり、自分が結んだ場所がある、というのは、人に言いたくなる、という意見を多く聞きました。多くの人に馬防柵と新城市の縁を結んでもらう。(←うまいこと言ってみた。)
晴天のなか、昼前に作業は無事終了。多くの方にご参加いただき誠にありがとうございました。どうする家康効果もあり、作業中も多くの見学者が訪れていました。こうした場所を守っていく作業に参加することい意義を感じていただけたら幸いです。当日の模様がNHK東海版のニュースになってます。
さて、その後、ちょっとした話題となっていた長篠城近くの火縄銃射的に行ってみました。一回200円で12発。かなり本格的で面白いです。設楽原決戦場を見にきた方はぜひ。
設楽原決戦場
〒441-1305 愛知県新城市八束穂1062付近
新東名高速道路新城ICを左折して(西へ。新城市街地方面)国道151号へ入り、設楽原歴史資料館南交差点を右折し北上すると決戦場一体です。
新城ICから10分程度。
詳しい状況をお聞きになりたい場合は、設楽原ボランティアガイドも活動されています。https://s-vg.com
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