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男性の育児休業の目的は何なのか

どうして、育児についての教育機会が欠如しているにも関わらず、35歳以下の子供がいない男性社員のうち86%の人が育休を希望しているのか?

まず、パーソル研究所が2019年に調査した結果を見た。
男性の86%が「育休を取得したい」と回答しているらしい

ただ、私自身これまでの人生で育児休業に関するレクチャーを受けたことがない。学生の時も社会人になってからも、必然的な教育機会として学んだことはない。育児休業を取得しようと思い立った時に学んだのが初めてである。

今の学生は育児についての知識を学んだうえで、入社時に育児休業を取得したいという明確な意思表示ができているのだろうか。

「とるだけ育休」という言葉もあるらしい。もしかすると、「男性の育児休業」を推奨するムーブメントだけが先行し、当事者目線としての「育児休業の目的」が深められていないのではないか。

家事の長さを時間で測ることにそもそも抵抗感が凄いが、以下のような例があったことを知ると唖然とする。
・まず4日しかない育休を自分の都合で日にちを勝手に決めて、その内何日かは自分が遊びに行くことに使ったので、育児をする為に育休を使って欲しかった

ここで、「育休の目的はかくあるべし!」と言いたいわけではない。そもそも育児とは、産後◯◯週のみを現わすものではなく、当事者同士の主観が重要になるからである。

マクロの視点では、出生率や育児休業取得率などの指数が意味を持ってくるとは思うが、ミクロの視点で言うと育児に関わる当事者が主観的に観測することが全てとも言える。

よって、育児休業を検討する際、また、育児休業に突入している時に改めて問いたい。目的は何なのか。目的に達成する手段としての行動はベストなものになっているのか。

参考図書
男性の育休 家族・企業・経済はこう変わる (PHP新書) 
2020/9/16 小室 淑恵 (著), 天野 妙 (著)