蛇 * チェンマイ俳句毎日

【チェンマイ俳句毎日】2024年6月23日

濠通り渋滞蛇の通せんぼ

正夢の大蛇無言に過ぎにけり

ステープ通りからお濠に出る角の辺りで、前を走っていたトゥクトゥクが妙な動きをしている。ぶつからないように、こちらもバイクの運転に気をつけて速度を落としたら、なんと道の真ん中に大きな黄土色の蛇が横たわっているではないか。車のかなり多い場所だが、今のところはまだ無傷で、轢かれてはいないようだ。トゥクトゥクの運転手もこんな大きな蛇を轢きたくないのだろう。避けるために変な動きになっているのだった。バイクで轢けば、転んでしまうかもしれない。

その蛇は、お濠に進むのか、反対の茂みに入るのか迷っているように見える。今にも車に跳ねられそうだ。すると、くっと鎌首を立て、あろうことか私の方へ向かってきた。車の多い通りだからバックはできず、右からも左からも私を追い越そうとバイクや車がやって来るのでもう避けられない。

一瞬、蛇と目が合った。お互いにかなり焦っている（はず）。次の瞬間、蛇はニョロリと方向を変え、すぐ近くの茂みへ向かって一目散に這っていった。助かった.…。

3日ほど前、私は大蛇の夢を見たばかりで、夢の中の私は、無事に蛇の横を通り過ぎた、と思いきや直後に蛇が私を追って這ってくる、という、蛇が苦手な私にとってかなり恐ろしいシチュエーションだった。目が覚めたら、寝汗をたくさんかいていた。
今日の蛇は、夢の中の蛇ほどは大きくはなかったが、これは正夢なのか。そうだとしても、しょぼい正夢には違いないが。