見出し画像

人と比べてしまうのは悪いこと?

「人と比べず、自分軸で生きよう」
「人は人、自分は自分。自分の幸せを見つけよう」
大人になるとこういう言葉が目に付くようになります。
子供の頃は学力、運動能力、コンクール、はたまた容姿、などで容赦なく順位付けられ、比べられてきたのに、大人になって急に「人と比べることに意味はありません。幸せから遠ざかります。」といったようなメッセージを受け取っても、何とも釈然としませんよね。

そもそも人と比べるのは悪いことでしょうか?
まず、人と自分を比較するパターンは大きく分けて二種類あります。
一つ目、上方比較は、自分より遥かに優れている人と自分を比較することです。あの芸能人のようになりたい。トップクラスのスポーツ選手の動画を見て勉強する。そういう比較をする人は、向上心がある人が多いです。ただ、やりすぎると、「自分なんて全然だめ、どうせやってもこうはなれないんだからやらないほうがマシ」などといった思考に陥ってしまうこともあります。
二つ目、下方比較とは、自分より劣っているであろう人と自分を比較することです。自分に自信がない人や、辛い境遇の最中にいる人がしやすい比較です。自分より下を見て安心する、というと聞こえが悪く感じますが、失った自己肯定感を回復する効果もあり、決して悪いことではありません。ただ、やはりやりすぎは禁物で、度を越すと不必要に尊大になったり、頑張る気持ちを失ったりしてしまいます。

人と比較してしまうのは自然なことです。上には上が、下には下がいることを知って、適切に頑張りましょう。
大切なのは比較ばかりにとらわれないことです。また、目に見えないことを比較しすぎるのも疲れてしまう原因です。例えば、人に好かれているかどうか。一見、誰からも好かれているように見えても、適切な距離があるだけで実は誰とも通じ合えていない人もいれば、いつも目立たない所にいるけれど、実は話してみると面白くて隠れた人気がある人もいます。心を覗いたり、アンケートを取ったりしなければ、永遠にわからないテーマで悩んでも時間が勿体無いです。どうしても自分なんて誰にも好かれている気がしない、と思ってしまう時は、「きっと隠れファンがいるんだ」と思っておくのがおすすめです。
話は逸れましたが、比較することは決して悪いことではありません。自分はどうなりたいのか考えた上で、自分に足りていないものは何なのか、きちんと分析しましょう。闇雲に全てのバロメーターを比較するのは心がすり減る一方ですが、「これだけは大切にしたい、頑張りたい」ことを定めた上で人と比較して、自分より優れている人はどうやっているのか、また、うまくいってない人はどうして上手くいっていないのか、考えてみること、実行してみることは、人生を豊かにしてくれるはずです。
また、もう変えられないもので比較することもあまりおすすめしません。変えられる部分や自分の得意とする部分を伸ばす方向に行けたら健全ですよね。とはいえそう上手くはいかないかもしれませんが、、、いつかきっとそう思えたらいいですよね。自戒を込めて。
社会の中で生きる上で、人と比較しないなんてことはほぼ幻想に近いです。
どうせ比べるなら、生産的に。
そしてどうか無理しすぎず。

それではおやすみなさい🌙

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?