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僕の文化祭

 この夏休みの間、娘は足重に学校へと通っていた。そう夏休み明けに文化祭があるので、その準備をするためだ。どうやら娘のクラスではクラスで撮影を行い、その撮影を編集して映像として公開するとのことだ。しかしコロナ禍と言うこのご時世で、保護者の参加は両親のどちらか一名のみとされたのである。

 学生にとっての大イベントのひとつが、新型コロナの影響により縮小されることは、親としてもとても残念であり、学生時代の想い出が失われるのは心苦しく感じる。

 そんな自分にも学生時代はあった。そして文化祭の思い出はある。やはり文化祭と言えば、高校生の頃が一番の想い出だろう。僕の高校は男女共学の都立高ではあったのだが、僕自身はあまり目立つ生徒ではなかった。それに、一年生から三年生まで僕のクラスは、クラスの纏まりが良かった方ではなかった。

 だから文化祭や体育祭と言ったクラス一丸となって、チームワークを問われる行事が得意ではなかった。その原因に、クラスを纏め引っ張っていくリーダーが欠けていたことだ。またリーダーに協力してついて行こうと言うリーダー以外の人達の姿勢が欠けていたからだった。

 僕自身はもちろん、リーダーに成れる訳でもなく、クラスが纏まるよう自分なりには頑張っていたと思う。そんな事を考えると、娘が文化祭でクラスのために足重に学校に通うことに、父親として羨ましくもあり微笑ましく思える。

 僕が高校の文化祭で行ったのは、一年生の時は、お化け屋敷。二年生の時は、占い。そして三年生の時は、食べ物屋さん。今から三十年程前の話であるが、今でも記憶の中にあると言うことは、良い想い出として残っているに違いない。そして勿論、一番苦労したのは、三年生の時の食べ物屋さんで、今でも鮮明に記憶の中にある。

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